Encrinurus tuberculatus / punctatus

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類似種、あるいは同一種につき、2標本同時に紹介します。1標本目 (写真1-4枚目) は、ご提供元よりエンクリヌルス・ツバキュラトゥス (Encrinurus tuberculatus) の名で、2標本目 (写真5-8枚目) はエンクリヌルス・プンクタトゥス (Encrinurus punctatus) の名で、購入したものです。前者はマルヴァン (Malvern)、後者はダドリー (Dudley) 産です。

イギリスのシルル紀の地層からは、似通った各種エンクリヌルスが複数産出します。頭部の顆粒の数や配置などで判別するようなのですが、一部の特徴的な種 (Balizoma variolarisなど) を除き、似通いすぎていて、その鑑別は素人には困難です。特に、このツバキュラトゥスとプンクタトゥスは同一種なのでは?と思うほど類似しており、同じ項で紹介することにしました。

元々最初にスウェーデンのゴトランド島で産出し命名されたプンクタトゥスが、英国で見つかった際にツバキュラトゥスと呼ばれた (つまりシノニム ? ) 、などという記述も見つけたのですが、情報が乏しく本当のところは不明です。

1標本目は頭部のぶつぶつは非常に良好も、両眼がなく頭胸部と尾部が分離しております。2標本目は全体がほぼ欠損なく残っており、飛び出した両眼もきっちり残っているものの、両サイドから潰されペタンコになってしまっています。2つの標本が相補的に、互いの足りない部分を補完しています。

もっとも、これらの種は本来、軸葉に本来垂直な長い棘を持っているはずであり、それはどちらの標本でも欠損してしまっております。

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    ktr

    2023/04/03 - 編集済み

    エンクリヌルスはスウェーデンのものより英国のもののほうがツブツブが際立ってますね。
    1個目の標本など、ツブというよりイボですね。
    頭部だけだと、私にはバリゾーマと区別がつきません。

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    • スウェーデンのものと比べると、英国のものは全体的に一回り大きい印象がありますね。多くの標本を比べた訳ではないので、主観的な意見なのですが。色合いの関係かもですが、つぶつぶも実際大きめに見えますね。
      イボと言う意味では、種小名を E. tuberculatus (結核、ツブ)というより、E. variolaris (痘瘡、イボ)と呼びたくなってしまいます。

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