戦火のかなた

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第二次大戦直後の1946年、イタリア戦線を舞台にイタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニが監督した名作です。本作は6つの物語が紡がれるオムニバス映画です。

当時のイタリアでは本館でも展示済みの「自転車泥棒」の様に素人を起用して演技させてドキュメンタリー風に仕上げた「ネオ・リアリスモ」という手法で撮られた作品が多く、一大ブームとなっていました。本作もその流れに位置しています。

映画の内容ですが、どの話も戦争の悲惨さ、理不尽さを描いています。アメリカ軍兵士とイタリア人女性の出会いと思いがけない再会、黒人兵士と靴を盗んだ少年の話、宗教上相容れない従軍僧と現地の修道僧の対立、などなどどれも切なくやりきれないエピソードが続くのです。終戦直後だからまだ硝煙の臭いが残っているかと錯覚させる様な生々しさが画面から感じられます。

本作ではまだ無名のフェデリコ・フェリーニが脚本と助監督を務めています。

 #洋画 #名作 #イタリア映画

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  • Lion

    toy ambulance

    2021/07/15 - 編集済み

    「無防備都市」と並ぶロッセリーニの代表作ですね。
    確かシチリアに上陸した米軍の北上に伴って、オムニバスが展開されたように記憶しています。
    一連のネオリアリスモ作品に傾倒したイングリッド・バーグマンがロッセリーニの元へ押しかけたのも有名なエピソードです。

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      オマハルゲ

      2021/07/15 - 編集済み

      いやぁお詳しいですね。本当はこういう映画にもっと触れたいんですが、配信は絶望的だろうしレンタルもなかなか扱う店も少ない。円盤も少々お高いので気軽にとはいかず…。確かこれを購入した時にドイツ映画の「橋」があった気が。ぼちぼち集めて行きます。

      「悲しみは星影と共に」が見たいんですがね。号泣する自信がありますw

      https://youtu.be/QSh4Kis5KJs

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      tomica-loco

      2021/07/15

      この映画自分も観たいんですよね。
      目の見えない弟の為に自らの体を売って治療費を稼ぐって言う話ですよね。

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