- Railwayfan Museum
- 325F 航空館 全日空商事 ダイキャストモデル 1/500
- 全日空商事 【1/500】〔NH50072〕 ANA B787-8 JA802A "特別塗装機" (空中姿勢)
全日空商事 【1/500】〔NH50072〕 ANA B787-8 JA802A "特別塗装機" (空中姿勢)
ANA B787-8
"特別塗装機"
レジJA802A
(空中姿勢)
2011年9月28日 羽田空港に到着したJA801A
BOEING787型ドリームライナーはボーイング社が総力を上げて開発した次世代民間旅客機である。
平成16年(2004年)4月26日、ANAが50機確定発注したことを受けてボーイング社がローンチを決定した。開発モデルはBOEING787-3型、8型、9型の3機種があり座席数は200~330席、5,500~16,300kmに及ぶ航続距離により乗客がノンストップで目的の都市へ直行(ポイントトゥポイント)することが出来る中型双発機である。
中型機でありながら大型ジェット並みの航続性能を備えた飛行速度は現在の最速民間旅客機に匹敵するマッハ0.85に達する一方、燃料効率は先進のテクノロジーを用い既存の同クラス航空機と比べ20%向上、貨物搭載スペースも60%増加する。
旅客に対しても、快適な湿度に保たれた機内、幅広の座席・通路、大きな窓などの斬新な機内環境で更なる旅の快適さが提供される。
これらの高性能を実現する為にBOEING787型の開発プロジェクトでは機体の軽量化による省エネルギー運航が最重要課題とされボーイング社は数ヶ月に及ぶ集中的な研究分析の結果、強度を高めたエポキシ荷脂と組み合わせたグラファイドを主要複合材料として選定した。主翼には軽量化と耐久性に優れたチタンと炭素を安定化させたグラファイドを組み合わせたTiGr複合材料を採用した。主翼、体を含む主要構造の大部分に先進複合材料が採用されるのはジェット旅客機としては初めてである。BOEING787型はオール・コンポジット・エアプレーンとも呼ばれ1機あたりの二次構造材を含めた炭素繊維複合材料は約30トンの使用が見込まれている。ボーイング社はBOEING787のオールコンポジットの主要構造部分に炭素繊維複合材料であるトレカプリプレグ(トレカは東レ株式会社商標)を採用した。これはBOEING777型機では既に尾部やフロアビームなどの構造部分に使用されているBOEING787型機ではさらに主翼や胴体などほぼ全ての構造部材が炭素繊維複合材料に代替されることになる。
エンジンはゼネラル・エレクトリック社製GENX、あるいはロールスロイス社製トレント1000のエンジンを使用し2種類のエンジンが同じ標準規格で採用される。ANAのBOEING787型機導入理由は次のとおり。
1. BOEING767-300型機の後継機種として国内線仕様では300席クラスであること。
2. 同一機種による国内線・国際線運航が可能であり、現行BOEING767-300型機を凌ぐ言頼性・経済性・快適性が確保できること。
3. 羽田空港再拡張に伴う国内線・国際線事業の拡張およびBOEING767-300型機の更新時期への対応が可能なこと。
ANAは平成16年(2004年)10月13日に開催した取締役会にてBOEING787型のエンジンをロールスロイス社のトレント(Trent)1000に決定した。
ANAが導入決定したBOEING787型は-8型及び-9型の2種類で-8型は基本型で3クラス構成時に座席数210~250席、国内線仕様で約300席、胴体延長型である
9型は全長62.8m、国内線仕様の場合で約400席程度を見込んでいる。航続距離は-8型、9型とも約11,000km(国際線仕様において最大搭載で成田空港から就航可能な距離)同機は2005年1月28日に型式番号が787と決定するまでBOEING7E7の名称で呼ばれていたがEは効率(Eficiency)を追求した次世代中型旅客機を表している。
BOEING787は平成21年(2009年)12月16日(現地時間15日10時27分)に初飛行に成功した。平成21年(2009年)12月22日にはANAカラーに塗装された試作機N787EXがフライトしANA塗装機の空撮画像が公開された。平成23年(2011年)7月4日~10日にかけて就航に向けた検証プログラム(Service Ready OperationalValidation)の一環としてANA塗装のBOEING787(BOEING所有機)がアジアで初めて日本に飛来し、国内での検証プログラムを行った。
平成23年(2011年)6月22日のパリエアーショーにおいて世界で始めてANAに納入されるBOEING787初号機と2号機に特別塗装を施すことが発表された。
平成23年(2011年)9月26日(現地時間)シアトルにおいて787デリバリーセレモニーが行われ初号機JA801Aが9月28日に羽田空港に到着した。
定期便就航に先駆け、世界初の営業飛行として、10月26日~27日成田=香港のチャーターフライトを実施する。定期便就航は平成23年(2011年)11月1日より羽田一岡山線、羽田一広島線、12月より羽田一北京線、平成24年(2012年)1月より新規に開設する羽田ーフランクフルト線への投入が発表されている。JA802AはANA導入2号機でJA801Aと同じく暫定国内線仕様となっている。
(パッケージ画像は羽田到着時の787特別塗装機JA801Aの画像を使用している。)
RWY22滑走路ボード付きでスタンド付属。空中姿勢が再現可能。