Eoredlichia intermedia

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2012年にユネスコ世界自然遺産「澄江の化石産地(Chengjiang Fossil Site)」として登録され、世界的に貴重なカンブリア紀における重要な位置づけの澄江動物群、その中の代表的な三葉虫であるEorelichiaです。澄江動物群の化石は、現在は新規入手など出来ませんが、この標本は世界遺産登録前に流出したものになります。澄江動物群の中で三葉虫は、それ程多くを相を占めている訳ではありませんでしたが、澄江動物群の中でも初期に発生した三葉虫の一つです。この種は、右の頬棘と胸部からの長い棘が本来はありますが、この標本において、それ以外は完璧に保存されています。また尾部周辺には、軟体部と思われる僅かに確認できます。澄江のEorelichiaは、なかなか状態の良い標本に巡り合えませんので、この状態では相当レベルの高い標本であります。Eorelichiaは眼を持った初期の生命の一つで、見た目も均整のとれた美しい姿をしています。

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