Parayiliangella quadrisulcata

0

雲南省では澄江動物群が余りにも有名ですが、系統として繋がりのあるMalong Fauna(馬龍動物群)やGuanshan Fauna(関山動物群)など時間軸が少しずつ異なる動物群が知られ、生物相の変化が見て取れます。三葉虫に関しては、澄江より時代が少し進んだだけで、多様性が増した時代です。だからといって決して多く出回るわけではありませんが。Hongjingshao Formation[紅井哨紅]では、比較的大型で特徴的な種類が知られており、本種もその中の一つです。非常に入手が難しく、更に完全な個体は先ず見かけないという難易度が高い産地です。本種は鉤状の尾板が特徴で、胸部にも一つ一つ大きな棘が確認できます。本来は頬棘もあったと思われますが、完全な個体は見た事がなく、全体像は不明です。

Default
  • File

    Trilobites

    2020/06/13

    ORM 2020年01月02日 21:40
    最近、馬龍や関山など澄江以外を意識し始めました。まだまだ全貌は把握できませんが、やっとこのあたりの分野に興味が出始めています。もっとも、中国三葉虫は市場価値の上昇が早くて、収集に苦労しています。
    Parayiliangellaは、今まで部分化石すら市場で見かけた事は私は有りませんでしたので、非常に稀産なんでしょうね。検索にかけても完全体が見当たらず、どんな頭部をしていたのかが気になる種ですね。

    2020年01月03日 05:11
    > ORMさん 
    中国産は、独特の世界観がある様に感じる殆ど、他のエリアにない不思議な種類が多いです。澄江系は今後も多くは望めませんので、入手出来る時にしておかないと、後で後悔します。私も余裕があれば三葉虫以外も抑えたいのですが、コンセプトが振れるので我慢しております。本種は先に公開した本の下から3枚目の右下にある写真が全体像に近いですが、私の標本と余り変わらず、現地本でもこのレベルの希少種です。

    返信する