Placoparia cambriensis

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Placopariaという種類は、欧州各地のオルドビス紀の地層から見つかる一般種です。さほど大きくもなく、華麗ともいえない地味な種類ですが、よく見れば肋の均整の取れた堀の深い造形は、ロシアの人気種Pliomeraの小さい状態と変わりはなく、近縁であることが分かります。立体感が乏しく、Pliomera よりは平滑的な種類なので、少しの違いから印象がまるで違って見えてしまいます。

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    Trilobites

    2020/08/25

    まっきー2019年07月01日 11:23
    お久ぶりです。カンブリア紀の三葉虫のような平坦な種ですね。チェコ産のコノコリフェやエリプソセファリス(で合ってましたっけ?)が頭に浮かびました。

    2019年07月01日 21:21
    > まっきーさん 
    平坦的という意味ではEllipsocephalusやConocorypheに近いのでしょうが、両者はカンブリア紀らしい種類なのですが、本種はどちらかというとオルドビス紀を代表する種類なのかなと個人的には思います。地味で人気種とはいえませんが、欧州のこの手の仲間は嫌いではありません。

    ORM2019年07月01日 22:52
    以前、私はこの種を手に入れるために、結構探しまわった記憶があります。
    地味さ的には、この種を探しまわる人は物好きかもしれませんが、シンプルなフォルムといい、独特の節間の溝の深さといい、味のある種だと感じます。Placoparia自体、欧州だけでもそれなりに多くの仲間が居て、集めがいがありますね。ところで何故、オルドビス紀なのにcambriensisなんでしょうね。

    2019年07月02日 22:59
    > ORMさん 
    この種類を探すコレクターなど、世界に何人もいないでしょうね。値段は高くありませんが、いざ探すと一般種とは思えない位に探しがいがありそうです。小種名のcmbriensisは今でこそ違和感ありますが、記載が19世紀なんで、後世にオルドビスと分かったものと勝手に解釈しております。

    ORM2019年07月06日 22:38
    > 魅惑の三葉虫 図鑑さん 
    年代を改めて調べてみろと、カンブリア系が1835年に、シルル系が1839年に定義されていますね。その後、カンブリア系とシルル系の重複部分に対し、ラップワースが1879年にオルドビス系を初めて再定義しているようなので、この種が記載された1875年の時点で、オルドビス紀の地層は認識されていないですね。おっしゃる説が正しそうです。疑問が解けました、有り難う御座います。

    2019年07月07日 20:37
    > ORMさん 
    確かに調べてみますと、本種記載年よりオルドビス紀の定義のが後ですね。ただ収集だけするのでなく、疑問点から色々調べてみると面白いですし、新たな発見が生まれます。このタイミングど本種を紹介して良かったです。

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