Hatangia scita

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シベリア産の三葉虫としては、最も入手がしやすい種類ではありましたが、産地は簡単にアクセスできない僻地といえるため、近年は入手が厳しくなってきました。カンブリア紀らしい平坦で過度な装飾も無いシンプルな造形です。状態の良い標本だと鋭く短い頬棘や頬部の皺構造が見られる個体もあります。記載としては、(Egorova & Savitsky,1968)と(Jegorova et Savitzky,1969)という1年違いの2つを見かけます。分類的には、AdrainによりPtychopariida(目)からUncertain(未確定)へと移り、曖昧な立場になっています。

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