12人の怒れる男

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吹き替え映画鑑賞の醍醐味は、台詞の応酬だと思うんですよね。

ポンポン台詞が飛び交う映画の場合、字幕だと追い切れないこともあるし、第一、台詞の内容が読み易く要約したものだったりするので、ストーリーがぼやけてしまう事もある。

その点吹き替えだと台詞がダイレクトに伝わって来るので、映画に没入する事が出来る。

今回の「12人の怒れる男」も全編通してセリフまたセリフ、息を吐かせぬ展開なのです。

父親殺しで裁判にかけられた少年。証拠や目撃者どれを取っても少年に不利で、陪審員の誰もが有罪と思っている中、主人公が「話し合いましょう」と、ただ一人無罪を主張する…という内容です。

米国の陪審員制度では評決は全員一致でなければならず、一人でも反対すれば一致するまで話し合いを続行する…というのは日本人には分かり難いかも知れません。

このブルーレイのソフトには1969年の旧版と、1974年の新録版が収められてます。

個人的には古い吹き替えが好きなので、旧版を支持したいところなんですが、この映画の場合、新版も捨て難い。

ヘンリー・フォンダ扮する主人公8番は(旧/小山田宗徳・新/内田稔)、主人公と敵対する3番は(旧/富田耕生・新/宮川洋一)、中立の立場の論理的な4番(旧/穂積隆信・新/鈴木瑞穂)他となってますが、どの役者のどの声優さんも甲乙付け難い吹き替えだと思います。

面白いのは新版では老人をバカにするような態度の3番を演じている宮川氏は、旧版では別の役で「老人を労われ!」と、3番と対立する役を演じているところ。

こういう楽しさも吹き替えにはありますね。聞いてるか?字幕バカ!

 #洋画 #吹き替え

https://youtu.be/2L4IhbF2WK0

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    ace

    2018/09/01

    魅力的な配役ですね!😊

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      オマハルゲ

      2018/09/01

      こういう男臭い映画が好きになったのも、子供の頃はひょろガリで強い男に憧れていたからかも知れませんです。

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