- Railwayfan Museum
- 325F 航空館 全日空商事 ダイキャストモデル 1/500
- 全日空商事 【1/500】〔NH50077〕ANA B767-300 "ゆめジェット"JA8674
全日空商事 【1/500】〔NH50077〕ANA B767-300 "ゆめジェット"JA8674
ANA
B767-300
"ゆめジェット"
レジJA8674
ゆめジェット~You&Me~はANAが2012年12月1日に創立60周年を迎えることを記念して行われたANA創立60周年 機体デザインコンテストで世界36カ国7,042作品の応募作の中から選ばれた大賞作品をBOEING767-300 JA8674号機にペイントして誕生した特別塗装機である。
ANAの創立は1952年、わずか2機のヘリコプターと18名の役職員でスタートした。数々の困難を乗り越えて今日では国内線49都市105路線786便/日、国際線32都市66路線998便/週(2012年11月30日までのダイヤ)が就航。
60年間にご搭乗いただいたお客様は約13億6600万人になる。
60周年の節目を迎えるにあたり60年間のお客様に感謝の気持ちをこめてANA創立60周年 機体デザインコンテストは企画された。
応募テーマは「キミが描いたヒコーキが空を飛ぶ~ANAのヒコーキに夢を乗せて、ココロノツバサを広げよう~」。ココロノツバサとはすべての人が挑戦しようとする心をのせるツバサでありたい、挑戦する人・その瞬間をANAは応援していきたいとの想いである。
コンテストは12歳以下の部、13歳~18歳の部、19歳以上の部の3部門で2012年9月1日~30日の1ヶ月募集し2012年10月4日、ANAグループ選考委員による入賞作品選考会が開かれ入賞9作品が決定した。
入賞9作品を世界中のお客様とANAグループ社員による投票を実施した結果、19歳以上の部に応募された間弓莉絵さんの作品が大賞に選ばれた。
デザインテーマは We Love Earth!! 緑と青の地球に世界の子供たちの笑顔が集う心が和らぐデザインに多くの支持が集まった。
ANAが架け橋となって、日本と世界、世界と世界を結び、世界の人々に「夢」と「感動」を届け世界中の人々に笑顔を広げられればとの想いとも繋がった。
BOEING767-300型機を対象機にしたのは大型機では就航都市が限られてしまう為、より多くの都市に就航の可能性のある中型機として就航後に多くのお客様に実機を見ていただきたいとの考えからである。
整備計画上1月よりCチェックのドックインが計画されていたJA8674が当該機として決定した。
機体塗装は大阪伊丹空港に隣接するANAベースメンテナンステクニクス株式会社(BTC) NO.4 Dockで2013年1月24日~2月22日の30日間の工期でCチェックとともに実施された。
塗装作業にあたったのは伊丹整備部機体塗装課26名に新入社員などの応援スタッフ。
多くがピース★ジェットで特別塗装の経験をもつプロフェッショナル達である。今回はコンテストの選考委員のメンバーに2名が加わり選考段階からかかわったことでスタッフの意気込みはより高まった。
塗装作業の責任者としてZC(ゾーンコントローラー)にアサインされた金城慶紀整備士は「どうしたら原画の持つ手書きのイメージに近づけるか」がひとつの課題だったと語る。
子供の輪郭線や地球の輪郭は手書きのイメージを出すためあえてパスを単純化せずにマスキングテープでは出せないぎざぎざの波線を全てひとつひとつカッティングシートを作成して表現している。
ANAの通常機で用いられているのは白、青、グレーを中心に7色程度だが子供たちの顔が中心に描かれたデザインははじめてとあってBTC内でも関心が高く子供たちの肌色など6色と地球の緑の計7色が新色で選ばれ全体では計32色が日本特殊塗料株式会社にて調色された。
塗装作業が完成してスタンドがはずされると全体に塗られた白がとても美しいとの感想が相次いで聞かれた。
ドックの責任者としてJA8674の白塗装作業を見守った峠忠芳主席は白の塗装について通常機が2回のところJA8674では塗膜を薄くして3回塗ったことでより美しい白の輝きが得られていると明かした。
「ゆめジェット~You&Me~」は事務局にて決定した愛称である。機体塗装が完成した2013年2月22日(金)、BTCのドックに福田哲郎執行役員臨席のもと間弓莉絵さんをお迎えしてANA60周年記念機体デザインコンテスト大賞授賞式が開催され愛称発表、盾授与、1:100モデルプレーン授与、整備スタッフ一同と共に記念撮影が行われた。
完成した実機を前に間弓莉絵さんは夢がかなったことへの喜びとともに「手書きのイメージに近づけるためにあえてぎざぎざの波線ひとつひとつが表現されていたことに感動しました、塗装していただいた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。」と語り携わったBTCスタッフの胸を熱くした。
JA8674は22日夜ドックアウトし翌2月23日(土)伊丹11:10発9006便で羽田へフェリーされたのち東京-宮崎ANA609便より国内線に就航した。
就航期間は2年間であった。
モデルには飛行態勢を再現できるジオラマプレート付き。