広島銘菓 もみじ饅頭

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広島県を代表する銘菓で日本三景のひとつ、厳島(宮島)の名物であり土産品であり全国的に高い知名度を誇る。
広島のもみじ饅頭が誕生した由来には様々あるが最も有名なのが伊藤博文が岩惣の茶屋で休憩していた折、給仕した娘の手を見て「なんと可愛らしい、もみじのような手であろう。焼いて食うたらさぞ美味しかろう」と冗談を言ったのを岩惣の女将が聞きとめ、饅頭屋がこの話をヒントに考案したという話であろう。
また全国的に有名にした背景には山陽新幹線が全線開業し、広島・宮島エリアの観光は質・量ともに大きく変化した。
これにより、もみじ饅頭は宮島島内から派生し、新幹線の車内販売や広島駅ビルの土産物コーナーにも陳列されるようになる。
さらには1980年代の漫才ブームで、お笑いコンビ「B&B」の島田洋七が「モミジマンジュウ!」と言うと相方の島田洋八が「きびだんご!」と返して互いに譲らないというギャグが流行すると、もみじ饅頭の知名度は爆発的に上がり「もみじ饅頭ブーム」が訪れた。
このブームにより売り上げは飛躍的に伸び、1984年に「チーズもみじ」といった和と洋を融合させた商品が発売されたのを皮切りにカスタードクリーム入り、チョコレートクリーム入りなど多くのバリエーションが生み出されている。
また1990年代に大ヒットしたパズルゲーム 『ぷよぷよ』の開発元であるコンパイルは、広島に本社を構えていたこともあり、このことからぷよぷよをかたどったもみじ饅頭(正確にはもみじ饅頭と全くの別物だが製法はおなじ)「ぷよまん」を販売していた。
なお、2003年にぷよぷよブームの終結やコンパイルの倒産に伴い、製造・販売が打ち切られている。

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