第三の男
正直言って語り尽くされている作品ですので、作品そのもののことではなくちょっと別の昔話を。私が映画をいわゆるテレビの「名画劇場」だけではなく劇場で本格的に観出したのは1970年代の後半頃からなのですが、旧作を観ようと思っても巷の名画座では頑張ってもせいぜい10年位前までの作品しか上映されていなかったので、なかなか観ることはかないませんでした。ただ、そんなときに役立ったのが、公民館や図書館などで週末に行われた無料上映会や大学の学園祭などでの映画上映で、その頃はまだ月刊誌だった「ぴあ」にその手の情報が掲載されていたので、それを頼りに上映会場まで赴いて鑑賞したものでした。その頃私は大田区の住人でしたが、この手の上映会は東京の市部で行われることが多かったですね。『慕情』『小さな恋のメロディ』『太陽がいっぱい』などを最初に観たのはこの手の上映会でしたが、『第三の男』もその中の一本でした。
そのようにしてやっと観ることができた少し後に、この『第三の男』が「外国映画史上ベストテン(キネ旬戦後復刊800号記念)」(キネマ旬報発表)で第3位になったのを見て、「こういう映画が玄人受けするのだ」ということが何となくわかりました。ちなみに第2位が『2001年宇宙の旅』、第1位が『天井桟敷の人々』でした。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=7&v=o4o6ercZhU0&feature=emb_logo
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qqtys
2019/11/30冒頭の画面に何が写っているのか気にすることなく最初は見てしまいましたが、その後若山弦蔵さんが「あれは楽器のチターなんだよ」とラジオでおっしゃっているのを聞いて、初めて気が付きました。
観覧車のシーン、病院のシーン、そして最後の下水道、どれも印象深いです。
若山弦蔵さん、「『第三の男』のオーソン・ウェルズは俺がやりたかった」と漏らされていましたが、実際には小池朝雄さんが吹き替えられたようですね。
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woodstein
2019/12/01qqtysさん、コメント有難うございます。作品冒頭のチターの話、若山弦蔵氏の話、そして吹替の話など様々なキーワードを提供して頂きました。もしかしたら御存じかもしれませんが、今年(2019年)の8月2日に角川映画コレクションから『第三の男 4Kデジタル修復版』というBlu-rayが発売されたのですが、何と小池朝雄氏がオーソン・ウェルズ=ハリー・ライムを担当している版の吹替が収録されているということで、いずれ余裕ができればこのアイテムを入手して吟味の上、このミュージアムに展示して、その際の紹介文に上記のキーワードに関する話題をブッ込もうと思います。ですので、この件は宿題とさせてください。
ところで、若山氏の「『第三の男』のオーソン・ウェルズは俺がやりたかった」という発言は、『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』で月一レギュラーとして出演されていた頃のものなのでしょうか。
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qqtys
2019/12/01『伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』のゲスト出演のときにおっしゃられていました。
こちらに貼っていいのかちょっとわかりませんが、youtubeで聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=3Vs2rQ0yTII
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woodstein
2019/12/01この放送はたぶん私も聴いたはずなのですが、すっかり失念していました。いろいろと参考にさせて頂きます。有難うございました。
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オマハルゲ
2019/12/10自分も余裕さえあったら小池ウエルズ、江守コットンで視聴したいです。PDの吹き替えも悪くはないですが、発売されてるとなるとそっちを取りますね。
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woodstein
2019/12/10なるべく早く、上記の宿題を果たすように努力します。
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woodstein
2020/04/02 - 編集済みqqtysさん、omaharuge102さん、『第三の男』の吹替についてモノ日記に投稿しましたので、もしよかったら見てやって下さい。
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