魔人ドラキュラ
邦題には「魔人」とありますが、やはり「ドラキュラ」に付く修飾語は「吸血鬼」というのが、想起しやすいのでしょうね。私がこの「吸血鬼」という語に最初に触れたのは、「シャーロック・ホームズの事件簿」の中の一篇The Adventure of the Sussex Vampire(邦題『サセックスの吸血鬼』)の小学生向け翻訳本で、でした。この中でホームズが受け取った仕事の依頼の手紙の中に「母親が我が子の血を吸った」という旨の記述があり、それに応じてホームズが自ら作成した過去の事件ファイルで類似案件を調べるという件があったのですが、その項目がVampire:ヴァンパイア:吸血鬼だったわけです。このとき、vampireの訳語が「吸血鬼」であると知ったわけですが、そのときはすでに手塚治虫の漫画をテレビドラマ化した「バンパイヤ」を何話か観た数年後で、そこに出てきたバンパイヤは何かのきっかけで動物に変身することはあっても、人の血を吸うなんてことはなかったので、子供心に混乱したことを覚えています。
他方、「ドラキュラ」という語はこのフロアの『フランケンシュタイン』の紹介欄にも記したとおり、藤子不二雄Ⓐ原作のアニメ「怪物くん」に登場するキャラクターで最初に触れました。ただ、この中に登場するドラキュラがトマトジュースしか飲まない、という設定が、オリジナルでの「血を吸う」ことに由来しているのを知ったのは、上記のホームズの短編を読んだ頃くらいですかね。
以上、映画本編とは全く関係のない話でした。
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Jason1208
2019/05/22 - 編集済み『魔人ドラキュラ』主演のベラ・ルゴシに特殊メイク担当のジャック・ピアースは吸血鬼の特長的な牙メイクを施そうとしたものの、ベラ・ルゴシがこれを拒否したため、“吸血鬼”スターとしての一番人気は英ハマープロ映画で活躍したクリストファー・リーに奪われてしまった、という話を聞いたことがあります。^^;
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woodstein
2019/05/23Jason1208さん、コメント有難うございます。お話、初耳でした。興味深いエピソードを有難うございます。ちなみに、1980年、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『1941』で共演し、最後は潜水艦の甲板上から海中に投げ飛ばされる独海軍大佐ヴォルフガング・フォン・クラインシュミットを演じたクリストファー・リーのことを、日本公開時のプロモーション活動の中で三船敏郎氏が「ドラキュラおじさん」と呼んでいたのを思い出しました。
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オマハルゲ
2019/05/23もう一点、フランケンシュタイン役をオファーされたルゴシが「台詞のない役は嫌だ」とごねたため、フランケン~と言えばボリス・カーロフになってしまったという方が有名でしょうかね。
嫌がったフランケンの役を後になって金のために演じる事になるのは笑えますけどw
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woodstein
2019/05/23omaharuge102さん、コメント有難うございます。Jason1208さんからのコメントの場合と同様、まったく初耳でした。面白いエピソードを有難うございます。別に他が詳しいというわけではありませんが、私はホラー関係が特に疎いので、このようにいろいろ教えて頂けると助かります。これからもよろしくお願いします。
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toy ambulance
2019/05/23ベラ・ルゴシ版は一部のシーンを観ただけですが長身痩躯のリーに比べ、恰幅が良すぎたような気がします。
吸血鬼と言えば、デンマークのカール・テホ・ドライエルの「吸血鬼」はイメージ的には吸血鬼よりも死神に近いものでしたが、モノクロの映像美が印象的な作品でした。
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woodstein
2019/05/23toy ambulanceさん、コメントありがとうございます。カール・ドライアー(私はこの表記で認識してきた)監督の『吸血鬼』ですが、この「100撰集」の中にあり、いずれ『ヴァンパイア』と改題されたアイテムを展示・登録する予定ですので、関連事項はその際に披露できれば、と考えています。
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オマハルゲ
2019/05/24今では映画は各国で吹き替えられるのが当たり前ですけど、「魔人ドラキュラ」はスペイン語版も作られてますね。
セットは同じですが、キャスト・スタッフが総入れ替えで全くの別の映画になっています。
https://youtu.be/7GYc5wNjoak
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