Conophillipsia decisegmenta

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石炭紀の一番初期に当たる唐梅館層から産出する種類です。某民間企業の私有地(通称、粘土山)から算出した標本で、この時代にしては比較的大型の種類であった事が分かります。Conophillipsiaは、模式種は、オーストラリアで産出するConophillipsia brevicaudata(ROBERTS,1963)で、国内では同じ岩手県内の大船渡市日頃市町からC.koizumiiも知られており、頭鞍の側溝で識別されている様です。頭部と尾部は、周縁帯で太く縁取られ、強く盛り上る背甲を持つ特徴が挙げられます。この標本ではスマートに見えますが、日頃市のものだと幅広な印象を受けます。

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    Trilobites

    2020/08/11

    ORM
    koizumiiの方は偶に耳にしますが、decisegmentaは初めて聞きました。これまで色々な種を集め、見聞きしたように思いますが、まだまだ知らない種がいるものだなと感じます。デボン紀よりもすぐ後の時代の種というのも、珍しい?ですね。 8月末でミクシーページが終了とのことですから、ミクシーの方では、こちらが最後の標本になりますでしょうか。長い間、大変お疲れ様でした。

    > ORMさん  本種は昔はそれなりに産出したようですが、採取者に聞いたところ今は産地が崩落していたり、ほぼ望めないと聞いています。デボン紀の末端から石炭紀の移り変わったタイミングの地層なので、過渡期の希少な産地だったと思います。C.decisegmentaは今でも採掘できる種類なので、入手できるうちに確保しておきたいですね。

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