眼下の敵
戦争映画というと、とかく味方はヒーローであり敵は残虐な悪魔であるかのような描き方をされますが、この映画「眼下の敵」は敵味方を超えた男と男の熱い友情というか、好敵手としてお互い認め合う姿勢が貫かれております。
アメリカ海軍の駆逐艦とドイツ海軍の潜水艦Uボートとの駆け引きの中で、駆逐艦の艦長とUボートの艦長の間に、顔も名前も知らぬ敵同士にも拘らず「こやつ出来るな…」という感情を起こさせる描写が連続し、正に「手に汗握る」展開に目を逸らす事も出来ず、思わず食い入るように見入ってしまいます。
駆逐艦の艦長を演じるのは名優ロバート・ミッチャム、Uボートの艦長はこれまた名優クルト・ユルゲンスが演じております。
BDに入っているのは日曜洋画劇場版のミッチャム=浦野光、ユルゲンス=井上孝雄という配役ですが、同じテレ朝でそれ以前に90分の枠で放送された、ユルゲンス=久松保夫というバージョンもあります。浦野、久松両氏はそれぞれミッチャムとユルゲンスのフィックス声優であり、幼少の頃見たこちらの版を是非とも入れて欲しかったのですが、カットされたシーンも多く、それ以前に音源が残っているかどうか…という問題もあるので仕方がありません。
ややこしいのは局が変わって久松ユルゲンスはそのままでミッチャムを小林清志氏が吹き替えた版もあるそうなので、いつしか三種の吹き替えが入ったソフトが発売されれば…などと妄想してしまいます。
#吹き替え #洋画
https://youtu.be/FlNVII7NXHk