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コルディッツ大脱走
表紙のカバーがボロボロになっているこの書籍、小学生の時に買って個人的に「バイブル」として扱っている本です。ドイツの「コルディッツ捕虜収容所」を舞台にした実録脱走小説であります。映画「大脱走」がTVで放送され、クラスの男子が盛り上がっていました。そんな時に級友が「こんな本があるぞ」と勧めてくれたのが本書でした。その級友には今でも感謝です。
著者のパトリック・リード氏は実際にコルディッツで捕虜となっていた方で、仲間と脱走して最終的にイギリスに帰還しました。脱走に成功したんですね。
具体的な内容ですが、これがもう面白い。極端な事を言うと、「毎日が『大脱走』」みたいな感じで、「大脱走」と同じく脱走に関してはベテランな捕虜達があれやこれや奇想天外な脱走計画を立てて実行する様子が描かれています。「大脱走」はトンネルを掘っての脱走でしたが、コルディッツは中世の城であり死角も多いため多種多様な脱走方法を試す事が出来ました。
ユニークな脱走を幾つか。2枚目の画像のイラストはアクロバットでの鉄条網越え。結果的にスイスまで逃げて成功したそうです。3枚目はドイツの将校そっくりに化け正面から堂々と脱走しようとしたら本人が現れ、警備兵が混乱して失敗w 4枚目は製作途中で終戦となったため未完成のグライダー。戦争が長引いていれば実際に使われたでしょうね。他にも女装して脱走とか頭がおかしい振りをして本国に送還されるのを狙ったら本当におかしくなってしまったとか・・・これらは脱走計画のごく一部なのです。
続編も刊行されてますが、そちらは別部屋で。
#脱走 #書籍