「漂流」(新潮文庫/吉村昭著)

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吉村先生がお得意のジャンルの一つ、「漂流民モノ」

江戸の天明年間に嵐で「鳥島」に漂着した男たち、そのなかでただ一人生き残って12年後に生還を果たした「長平」の物語、日本版ロビンソンクルーソー。
昭和51年の作品。

火山島でアホウドリの島、鳥島でいかにして12年間も生き延びられたのか、彼のサバイバル術が素晴らしい。

長平は実在の土佐の人物で、これは実話に基づいたドキュメンタリー小説です。
面白いですよ。この本は。

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    tomonakaazu

    3 days ago - 編集済み

    ちょうど今、ワクワク読書中です。
    でも漂流するしかなかった、鎖国中の江戸時代の帆船の造りなど、船人の苦悩がまず見えますね。。

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      T. S

      3 days ago

      そうなんですよ。幕府の政策として、遠洋航海に弱い作りの船しか作ることができなかった時代ならではです。帆柱切って、丁髷を切って、、、絶望的な状況になった船乗りが多かっただろうなと思いますよね。

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      tomonakaazu

      about 20 hours ago

      読み終えました!

      T. Sさんのコメントどおり、これはものすごく面白かったです。わたしのベスト5に入ったかも(ベスト5多すぎ!という話も、、)。

      18世紀末の日本人のこの文化度の高さは、どうやって培われたのでしょうね?こんなに知的に強靭な日本人の末裔であることを誇りに、どんな場所でもサバイバルするよ、、と励まされるような読了感です。

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      T. S

      about 19 hours ago

      面白い物語ですよね、これ。
      究極のサバイバリストだと思いますw
      鳥島もその後の噴火が無ければ、長平さんたちの洞窟も現存していたのでしょうが、もう埋もれてないらしいですよ。(どなたか、上陸して調べた方のブログみたいなのを以前に読んだことがあります)

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