「英本土の防衛体制 British Home Defences 1940-1945」(Osprey Fortress/Bernard Lowry著)

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オスプレイシリーズはいろいろ持っていますが、この「Fortress」ってシリーズは改めて気づいたらこれだけですね。昔はこんなシリーズなかったのに…。2004年の書です。(って事は私が知らなかっただけですね…)

この書は我が家に数あるオスプレイシリーズのなかでも「イチオシ」です!

ダンケルクで独軍に大陸から追い出されたイギリス軍ですが、ほとんどの主要兵器を大陸に置いてきてしまったので、いよいよ迫ってくるドイツ軍に対しての英本土で備える兵器がカツカツになってしまいました。

そうした中で、イギリスは国民総出で全土に防御陣地を作り、兵役適齢の壮丁を除いた少年と、中年から高齢者までをかき集めて消防団のごとき国民総動員の「ホーム・ガード」(郷土防衛隊)を編成して防衛体制を組むのですが、この書はその解説書です。

ほのぼのとしたホームガードの解説で終わらず、この書の最後の方はドイツから飛来するⅤ1ミサイルとV2ミサイルに対する防衛体制に関する解説に移行して1945年までを語っておりまして、第2次大戦のイギリスにおける本土防衛体制を最初から最後まで網羅する、なかなか興味深い一冊だと思います。

ホームガードについては映画「ウイスキーと花嫁」のなかで良く描かれています。おすすめ映画☝️

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    オマハルゲ

    2025/02/01 - 編集済み

    本土防衛が叶わず、ドイツに侵略されたイギリスを描いたIF歴史映画「イギリスは占領された!?」なんて作品もあります。未見ですがドキュメンタリー・タッチで臨場感があるそうですよ。

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      T. S

      2025/02/01

      実際に危ないところでしたからね。当時の英国人の皆さんはヒヤヒヤだったのだと思います。
      あの時にドイツが成功しなかったのはゲーリングのせいです。

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