「虹の翼」(文春文庫/吉村昭著)

0

吉村昭先生の1983年の作品「虹の翼」、世界初の飛行機を生み出せたはずが、周りの無理解により実現することができなかった明治の発明家、二宮忠八の物語。

飛行機の歴史といえば、オットー・リリエンタールのグライダーやライト兄弟は日本でもよく知られていますが、本来ならばライト兄弟より先に飛行機による有人飛行が日本で実現していたかもしれなかったことは、あまり知られていません。

二宮忠八だけでなく、その前後の飛行機の発明にまつわる歴史や各国での経緯なども些細に記されていてとても興味深い本です。

この本を読み、様々な苦難と挫折に振り回されながらも持ち前の気力で乗り切っていく二宮忠八の姿から、大いに勇気をもらいました。

日清戦争の描写の中に少し不正確なところがありますが、そんな枝葉はどうでも良いくらいの素晴らしい物語です。

本作に関することは、こちら👇にも記載しております。
https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/598

Default
  • File

    tomonakaazu

    2025/02/21 - 編集済み

    京都から遠くない八幡市の「飛行神社」には、二宮忠八資料館もあるようですね!
    https://www.hikoujinjya.com/blank-7

    その情報の中に、あるコレクターから寄贈された1,000機のプラモデルも展示してある、とありまして。。。これは、行かねば!ですね。

    神社のHPには、大きな歯車の写真も出てきまして、彼が買い取った旧精米所の水車小屋のメカニズムが保存されているのかも?やはり、行かねば!!

    愛媛県の八幡浜市で育った人が、大阪で商売を成功させたのち京都府の八幡市に家を建てるというのも、興味深いです。

    返信する
    • File

      T. S

      2025/02/21

      リンクから拝見しましたがなかなかの資料館ですね。これは是非とも行かねば‼️
      玉虫型飛行器の模型はレプリカですかね?それでも見たいですね。

      返信する