1968年3月15日発売 サージェント・ペパーズ 8トラ・カートリッジ 他

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1968年3月15発売分です。

a)サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
  国内8トラ・カートリッジ・テープ Odeon OYA-7007 ¥2,800
  <月報1968.03月号に掲載>
b)サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
  直輸入8トラ・カートリッジ・テープ 米Capitol 8XT-2653 ¥3,000
c)リボルバー
  直輸入8トラ・カートリッジ・テープ 米Capitol 8XT-2576 ¥3,000
  <月報1968.04月号に掲載>

第2弾はすべて8トラック・カートリッジ・テープで、国内・輸入を併せて3タイトルです。

「サージェント・ペパーズ〜」に関しては、全体としての収録曲はレコードと同じですが、
曲順に変更があります。判りやすいのが「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」で、
アルバムの途中に来ています。
このアルバムのコンセプトから考えて、「アンコール曲が途中に入っていて
その後も曲が続く」などというのはあり得ないんですが、どういうことなのでしょうか?

断言は出来ませんが、多分カートリッジ・テープの構造上の制約によるものだと思います。
カートリッジ・テープはエンドレスですから、1周目に「プログラム1」を再生し、
2周目は「プログラム2」……これを4周目まで続けて全体を聞くことになります。
カートリッジ全体での再生時間が40分だとすると、一つずつのプログラムの収録時間は
その4分の1(10分)が限界ということになります。
レコードのように「溝を浅くして詰め込む」などというのはナシ。
逆に余りが出るのは構いませんが、その場合連続演奏では無音部分を
聞かされることになります。
これも避けたいので、「全体の収録曲をできる限り均等に4分割すること」が
望ましいわけです。

しかしながらもともとのアルバムは、そんなことを想定して作られてはいませんから、
仕方なく曲順を変更して座りのよい構成にするか、無理矢理途中で曲を分割するか
ということを迫られます。
この時の月報では判りませんが、後の再発ものでは、「プログラム3」が
「ウィズイン・ユー・ウイズアウト・ユー」と「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の
2曲だけと明記されており、長尺ものをここにまとめたことが判ります。

リボルバーは Capitol の直輸入盤ですから、オリジナルの英国仕様(全14曲)ではなく、
「アイム・オンリー・スリーピング」「アンド・ユア・バード・キャン・シング」
「ドクター・ロバート」をカットした米国仕様(全11曲)であるのは頷けます。
しかし、ここでも曲順が変更され、「トゥモロウ・ネバー・ノウズ」に到っては
「パート1とパート2」に泣き別れになっています。
理由は同じだと思います。
そもそも全11曲というオーダーが4分割にのりにくかったのかもしれません。

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