ミュージック・ライフ誌別冊 ビートルズ来日特別記念号

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「ミュージック・ライフ」別冊 ビートルズ来日特別記念号です。
来日を目前に控えた1966年6月1日に発行されました。
通常のML誌より大型で、A4を少し大きくしたサイズです。

画像1,2 表紙
 中央の目の部分が丸くくり抜かれており、そこから画像が見える構造に
 なっています。表紙をめくると、画像全体を見ることができます。

画像3 リンゴとジョージ
画像4 ジョンとポール

画像5 ウィットに富んだ野次のとばし方
 この特別記念号で最も面白いのが、公演に向けての準備や、当日の
 アドバイス等をまとめたページ。
 野次は、タイミングと声の通りの良さが決め手ということで
 「第一にでっかい(大きいではありません)ばかでっかい声を出す訓練を
 しておくことです。」と書かれています。

画像6 どうしたらサインをもらえるか?
 秘伝は「ホテルのルームサービスになりすまし、ころあいを見はからい
 (中略)彼らの部屋に堂々と乗り込む事」

画像7 コンサート前日の注意
 前夜の献立は「ビフテキそしてナットウなどを主体として動物性、植物性
 たんぱく質を十分にとりたい」
 「くれぐれも云っとくけど大変なんだよピートルズを見ることは、スタミナ
 とヘントウセンの力尽きるまでハッスルして」
 ファン・クラブなどが「静かに鑑賞しましょう、行儀良くしましょう」
 などと呼び掛けていたのとは好対照です。

画像8 公演チケットの見本

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    利右衛門

    2023/01/05 - 編集済み

    アドバイスのページ、面白すぎます!
    まず、声援ではなく「野次」なんですね(笑)

    これを読んだら、ライブの日まで色々楽しく過ごせそうな内容ですね。

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      chirolin_band

      2023/01/05

      コメントありがとうございます。
      よくこんなこと書いたなぁと思いますよね。

      MLは結構「ミーハー」な雑誌でしたから、その分、いてもたってもいられないファンの気持ちをよく理解していたのかもしれません。
      文面だけ見ると、何か煽っているようにも見えますが、そうではないと思います。
      当時、アンチ・ビートルズの大人がいっぱいいましたし、「エレキ禁止令」が出ているところもありましたので、そういう外圧を横目で睨みながらも「いいんだよ、叫びたかったら叫んでいいんだよ」というメッセージを発信していたのではないかと思います。 そのバックボーンとして「本当にビートルズが好きな子達は、悪いことなんかしない」という信頼もあったのでしょう。「黙って聞け」なんて、信用してないから言うセリフですから。
      とは言え、使われている単語は、今となっては…… です。

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    akieo.1964

    2023/01/09 - 編集済み

    昔から、有名な来日関係本ですね

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      chirolin_band

      2023/01/09

      当時、ML系の書籍は書店で目にしていましたが、週刊誌系の来日記念号は後になってから知りました。置かれていたコーナーが違ったのでしょうね。そもそも、週刊読売などの購買層ではありませんでしたし。

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