ken.smith burner4

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こちらken.smithのburner4になります

はい、御多分に洩れず
またハードオフでゲットした品物です

アレは長野県に旅してた時でしたね
何しに長野行ったのかはあんまり覚えてませんが関東近郊行き尽くして苦し紛れに行った様な気がします

僕は全国の名水を汲んで回る老後の趣味みたいな事やってるので(30なったばっかの癖に)確かその関係で行った様な

まぁそこは良いんですが
当然旅の目的の半分はその県のハードオフ徘徊なので今回もハードオフに行ったんです

長野と言えば日本ハンドメイドギターの本拠地が沢山密集してる土地ですよね
ディバイザーから始まり今ではスギやt.sギターとかも長野だった気がします

長野ってなんか良い木でも取れるんですかね?
不思議です

その関係で島村楽器なんか行ってもmomoseやらバッカスの日本製、スギ、レッド何とかとか日本ハンドメイドギターがズラリです
流石本拠地…

とは言え、別に日本ハンドメイドが欲しいと言う訳でも無いので試奏して楽しむ位で見ては居るんですけどね

中古で安かったら一本持っててもいいかな位の感覚

んでハードオフを回り始めたのですが

特別な物は見当たらず安い日本ギターも発見出来なかった

まぁこんなもんか と店を出る前にフラッと他のコーナーでも見とくかなんて歩いていたのですが

何か後ろの棚の方にまだ楽器コーナーがあったのを発見

成る程 ジャンクコーナーか

フロイドの見た事無い色のフェンダーが置いてあったりゴミになるどころか既にゴミと化してるレジェンドがあったりとかなりカリスマ揃いのジャンクコーナー

すると

おや?

一本だけちゃんと壁のスタンドに掛けられてるジャンク品があるじゃないか

何だこのベース?見た事無い形だな

どこのメーカーだ?

ken…Smith?

<●><●>…Ken Smith???

バカな

あの伝説のメーカー

ハイエンド中のハイエンドと言われるベースメーカーのken Smithだと?

あのメーカーは50万から100万の間の価格帯しか無い貴族みたいな機種しか無いはず

何故こんなゴミに埋もれた場所にあるのか

しかも 49500円

ジャンクの理由はツマミのガタツキのみ

全然ジャンクじゃない

いや待て

ひょっとしたら俺が知らないだけでken smithにもエントリーモデル的なのが存在するのか?

取り敢えず調べよう

ヘッドにはbarnarの文字

商品書にはbarnar4と書かれてる

ググってみたが

まさかの 情報皆無

まず中古サイトにも出ないし売られてた形跡もない

たまにコアな人がburner4の記事書いてたりするけど詳しい事は殆ど載ってない

うん コレは値段決めた店の人間に聞くのが手っ取り早そうだ

呼び出して聞いてみる

「コレは恐らくある短期間の間に日本で組み立てされてた廉価版の一種だと思われます」

「廉価版?あぁ一応コストパフォーマンスモデルなんですねコレ」

「はい、恐らく」

「恐らく ですか」

「はい、余りにも情報がなくて色んな情報を集めて多分コレじゃないか?って程度しか分からなかったので推測のみのお話になりますね」

「成る程…ちょっと弾かせて貰っていいですか」

んで試奏させて貰う

結果

どう考えても高いベースの音である

このスラップした時のブリブリ感は勿論
高いベースじゃないとこの謎の深みのある鳴り方しないだろって言うボディ鳴り

この謎のヌメっとした変な感じが俗に言うken Smith系の音って奴なのだろうか

そして抜群の弾きやすさ

1番の特筆すべき点は

この激薄激軽のボディで何でこんな重い音が出るんだろうか?と不思議で仕方ない矛盾

音は不要な物が一切ない
アクティブ特有の無駄なローやバチバチうるせぇハイも無く本当に必要な物だけを強調するベースと言った感じ

どう考えても安い物とは思えないのだが

ただ、わからない
ハードオフ広いので反響が結構体育館みたいにするからそれで特別な鳴りに聴こえてる可能性も無くはない

( ФωФ )……

コレは悩む

こんなに悩む事久しぶりかも知れない

実は9万位のベースでしたって後でわかったら泣くに泣けない酷い惨劇になる

ジャンクで5万で買ったなんて話笑えねぇよ

音は良い それは間違いない

ただそれもこの環境で弾いたから必要以上にそう感じてるのも無くはない

ヤベェ…どうすっかな

うちにアクティブの4弦三本あるし、5弦のパッシブもある

だから正直あっても使う機会があるかどうか

スゲェバカ高いって補償でも有れば転売の為に即買いなのだがマジで情報がないからリスクがデカ過ぎる

そこで店員にポッドの中身に細かい機種名とかシリアルとか産地とか書いてあるかも知れないから開けさせてくれって言ったんだけど

本来はダメらしい

まぁそりゃ開けて配線とか切られて売り物にならなくなったら問題だからな

ただ今回はモノがモノで客がいないから特別に許可貰ったので中を開けてみる

うーん

結構雑 

接着剤こんな塗り方してたら無くなっちゃうよ?って位ドバッと塗られてる

うん 取り敢えず廉価版なのは間違いなさそうだ

問題はそれがどの位の価値の物なのか

ken smithって時点でプレミア付きそうな気もするし、むしろ中古に存在しない時点で相当な希少価値あると思うんだけど

うーん…

探すとこ探したら案外普通に出てきて

「あー、これ10万しないよ」とか専門家とかに言われた日にゃもう

しかも最近アクティブベース買ったばっかりなんですよね…

て訳で今回はやめました

って事で車に乗ってそのまま新潟を目指して走ってたんですが同行者に運転して貰ってる間に結構気になって助手席で調べてたんですよ さっきのやつ

ほんであらゆる記事や中古サイトとかを片っ端らから見て探していたのですが

何と一件だけ同じken.smithのモデルで結構ダサいポリ塗装の赤い機種が中古で売られてた形跡がありました

その時のお値段

なんと

ランクCで21万yen

「引き返すぞ」

と、即座にUターン
もう新潟に入りかけてたにも関わらず長野ハードオフへ戻る事にしました

21万だと…?
一体新品はいくらなんだ?コレ

店に戻って問答無用で即座に購入
無事手に入れました

ハードオフがボディに貼った ココ→ というガタ付きの箇所を示す謎のテープは貼られたまま
横山健のガムテープみたいにこのken Smithのシグネイチャーポイントみたいで面白いからそのままにしてます

さて、そこからは東京に戻って楽器屋巡りで情報収集
ベース専門店を回って聞き込みをしたりして1日
色んな事がわかりました

まずこのken Smithはburnerシリーズと言う機体はken Smithが昔、1年位の短い期間に日本で組み立てる日本製のken Smithを売り出してたらしく
ken Smithのマニアでは幻の一本みたいですね

マジで知る人ぞ知るって奴なんだとか

ベース専門店のお兄さんがこの機種知っててその話したんですが

「僕多分それ20万でも買いますよ」

って言ってて戦慄が走りましたね
ちなみにこれ新品だと40万位するみたいです

<●><●>ハードオフ…

そんなこんなで手に入れた幻の一本ですが
ボディ材から何から全て詳細不明

わかってる事は見た目からは考えられない素晴らしい音がするって事と、トラスロッドがもう限界って事

使い道か

わからんなぁ…笑

もうネックが曲がったら売る以外ないよね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

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