ブルベイカー

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 リアルタイムという意味では『遠すぎた橋』がありましたが、実質的にレッドフォード主演映画を名画座などではなくロードショーで観たのは本作が初めてで、公開初日に日比谷映画劇場にはせ参じたのですが、観客の少なさには落胆させられました。それはともかく、本作の内容やラロ・シフリンの音楽に関しては別の機会にするとして、ここでは別の話を。
 ヤフェット・コットーは脇役の名優、デヴィッド・キースはこの2年後の『愛と青春の旅立ち』でブレイク、モーガン・フリーマンも出演していますがこの頃はまだ無名、など今観ても結構芸達者が集結しているのですが、目立っていたのはジェーン・アレクサンダーとマーレイ・ハミルトンでした。
 ジェーン・アレクサンダーを最初に観たのは『大統領の陰謀』でダスティン・ホフマン(カール・バーンスタイン)に不承不承ながら情報を漏らす簿記係で、その後『クレイマー、クレイマー』で最初はメリル・ストリープ(ジョアンナ)に同情的ながら、最終的には裁判ではダスティン・ホフマン(テッド)側の証人になる主婦の役で、この両作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなどの実績をつくりました。また、マーレイ・ハミルトンは例えば『追憶』ではレッドフォードとも共演していますし、『卒業』ではダスティン・ホフマンに奥方(ミセス・ロビンソン)と関係を持たれてしまう哀れな夫の役などもありましたが、何といっても強烈な印象を残したのは、『ジョーズ』で鮫の危険を軽視して海開きを強行しようとするが、海開き当日に青年が鮫に食い殺されたのをきっかけに翻意するボーン市長の役で、本アイテム収録作でもそれと同じトーンの悪役ぶりでした。
 と、なぜこのような話をするのかというと、この頃は映画俳優の名前と顔を数多くインプットしていた時期で(その分、学業は疎かになった!?)、前段のような話を喜々として自分の中に貯蔵していったことを思い出したからで、要するに他愛もない話でした。
 さて本アイテムには吹替は収録されていませんが、同作のBlu-rayには収録されているそうで、レッドフォードを担当したのは野沢那智氏でした。テレビ放映時に録画はしたのですがベータマックスなので今となっては観ることができず、買い替えようかどうかはこの紹介文を作成している段階では思案中です。
https://www.youtube.com/watch?v=-eVzHtmJR7g
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