- Trilobites Museum
- 1F Cambrian period
- Yiliangella forficula
Yiliangella forficula
Malong Fauna(馬龍動物群)のYiliangellinaは、Malungia laevigata(中国名/光滑馬竜虫) にも似ているのですが、尾部の一対の棘が若干短いのと体形がスマートであります。胸部から伸びる太い棘が美しいですが、この棘は後の時代の三葉虫の様に硬質なものでは無く、柔らかい装飾的な棘であったことが分かります。馬龍動物群は、有名な澄江動物群と同系ではありますが、時系列で見た時に、澄江(Chengjiang)→シャオシバ(Xiaoshiba)→馬龍(Malong)→関山(Guanshan)と続き、澄江より新しい時代に当たります。数百年の時代の変異で生物相が変化していく様子を知るのに重要な産地であります。
(中国名/剪刀型小宜良虫)
Trilobites
2020/09/05みー2013年12月15日 21:22
この三葉虫、何度も見直しに来てしまうんですよね。
堅い棘ばかり見慣れていた身にはすごいインパクトでした。
堅い棘の三葉虫はこのような柔らかな棘から派生したのか、それとも柔らかい棘と堅い棘は別系統の進化なのか。想像は尽きません。
まっきー2013年12月15日 22:11
何だこれー!すごいですね。
2013年12月15日 22:43
> みーさん
この標本の貴重さに気付かれたみーさんはお目が高いですね。やや柔らかい棘を持っていたのは、カンブリア紀のレドリキア系の平面的な種類に多いのですが、特に中国産に保存状態の多い産地が多いですね。澄江系でもこの種類は実物の流通が極めて少ないので、図鑑以外にお目にかかれる機会は少ないと思います。流線形の柔らかい棘と見た目でわかりますが、カンブリア紀初期に特有なので進化初期かもしれませんね。
2013年12月15日 22:44
> まっきーさん
何故かこの種類、頬棘や自在頬が残っている標本がないんですよね。