Apatokephalus cf.incisus

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Remopleuridoideaの仲間といえば、世界的に広く産出するも遊泳性故に希産種して知られますが、モロッコで産出するのが本種です。Remopleuridoideaの仲間は小型の種類が多いのですが、モロッコ産の本種は、その中でも大型になります。三日月状の複眼に尾部まで達する長く細い頬棘、胸部から伸びる1本の長棘、そしてエビの尻尾のような複数に分かれる短い尾板が特徴です。軽量故に殻が薄いのか、保存状態が良い個体が少なく、崩れやすいので、状態が良い標本はとても貴重です。

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    Trilobites

    2020/08/17

    ORM2018年09月23日 22:55
    昔、初めて見た時はレドリキアの仲間かと思いましたが、よく見ると確かに潰れたレモプレウリデスなんだな、と思った記憶があります。かなり手に入れ難い種だと思いますが、オルドビス紀産モロッコに関しても、さすが、幅広く揃えていて抜かりがないですね。

    2018年09月24日 07:36
    > ORMさん 
    この種を入手しようと思っても市場に先ず無いですし、あっても状態が悪い事が多いですね。オルドビス紀モロッコ特集、超高額種は今後も無理かもしれませんが、また実施したいと思います。

    シェルティ2018年11月14日 03:26
    お久しぶりです、こんばんは。
    最近なんとか入手したのですが、あまり情報がなく、ここにたどり着きました。
    この種もキクロピゲと同様に遊泳性なのですね。

    2018年11月14日 04:26
    > シェルティさん 
    ご無沙汰です。浮遊性の理由は、体型以外に産状からも推測できます。通常、一体が産出すれば近くに別の個体が産出する事が多い三葉虫の産状が当てはまらず、単一個体で終わってしまう様です。特徴の現世のエビの様な尻尾は、長期浮遊にも適していると思います。最近市場にとなるとシェルティさんの事なので、元巣穴氏の史上最高個体の標本の事なんでしょうね。

    シェルティ2018年11月14日 21:24
    こんばんは。
    ここで決断しないと手に入れることは出来ないと思い奮発してしまいました。。
    たしかにエビの尻尾にそっくりで、生態が分かると想像しながら観察できますね。

    2018年11月14日 22:12
    > シェルティさん 
    あのレベルを超える個体は、世の中に存在しないと思います。あの価格は私は無理でしたが、希少価値から見て妥当な価格でした。確か背中の大きな棘が2本あるとはっきり分かる個体でしたね。あの殿堂級の種類と共にブログで公開される日を楽しみにします。

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