Lonchodomas mcgeheei

0

所有している三葉虫化石で最も小さな標本です。この砂粒のような化石は、成長すると3本の棘が美しいLonchodomasの幼体です。三葉虫は、卵から生まれ、Protaspid Form(原楯体/げんじゅんたい)→Meraspid Form (幼楯体/ようじゅんたい)→Holaspid(完楯体/かんじゅんたい)=成体という大きな成長段階があり、更に脱皮の時期に応じて細分化された段階があります。通常目にする標本は、完楯体以降の状態の三葉虫ですが、Meraspid Formと分かる段階で化石化した標本は、保存や分離など産地の特性に左右されます。この標本は、安くは無いのですが輸入する際に、一度目では標本自体が紛失してケースだけ届いた苦い思い出があります。

【参考サイト】A Guide to the Orders of Trilobites
http://www.trilobites.info/ontogeny.htm

Default
  • File

    Trilobites

    2020/08/02

    まっきー2013年06月26日 23:03
    チョー小さいですね。大人になっても幼体の形態を残している種類だし、興味深い標本ですね。

    2013年06月27日 07:22
    > まっきーさん 
    私の所有している中で最小の標本です。三葉虫の幼体であるMeraspidという単語は、耳にした事があっても現物は1mm程度の小さなものなので、目にする機会は限定されると思います。三葉虫の成長を知る上で貴重な標本です。

    みー2013年07月08日 23:08
    これが幼楯体!
    イラストでしか見たことがありませんでした。本当に小さいですねぇ。
    幼楯体だとするとえーっと、頭部の化石でしょうか。

    2013年07月14日 09:50
    > みーさん 
    小さくて撮影の際も紛失しそうになりました。頭部というよりは、丸まっているので胸部と尾部を折りたたんでいます。凹凸に関係で、収まりの良い頭部が上面にきてしまいます。成体になると長い棘をまとう種類ですが、この小ささだと実際にあったか、折れてしまったかは分かりません。

    返信する