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ALPAFREX Ⅱ + Angenieux Alpar 50mm f2.9
Alpa reflex mod. II に搭載されていた、Angenieux Alpar 50mm f2.9 レンズです。
LUMIX用のM4/3のマウントを制作して、移植しました。オリジナルは、沈胴レンズなのでM4/3マウントも、沈胴出来るようにしてあります。オリジナルは最短撮影距離が90cmなので、花を撮影するには寄れないので、25cm位まで寄れるように加工してあります。アルパのチョイスしたレンズは、マクロスイターに代表されるように、アウトフォーカスの蕩けるようなボケ味がたまりません。
このレンズ、アンジェニュー Angenieux アルパー Alparにはバリエーションがあり、アレパー Alepar 50mm f2.9と表記されたものもあります。後期はアレパー Aleparになったようです。抜けた"e" を後で足した形になっていますが、この違いはコーティングの有無のようです。アンジェニュー社の特許に、f3.5トリプレットの特許データがあり(仏特許 FR1025522)、それによると特重クラウンSSK2、フリントF2、ランタンクラウンLaK11とゴージャスです。f3.5ですでにこういう材の投入の仕方をしており、50mm f2.9もほぼ同じものと思われます。
*作例 《キンモクセイ》
約25cmの最短撮影距離で撮影、標準の90cmでの撮影です。
realminiature
2017/09/27機能的な部分は全くもって門外漢なのですが、本体とレンズが不思議に調和していてデザインとしてとてもいいな!と思いました。深い世界ですね!
Fortune Lens
2017/09/27コメントありがとうございます。
本当は、Alpa reflex IIで撮影すべきなのでしょうが…レンズが使いたい一心で加工しています。旋盤でアルパマウントの溝切り用の旋盤バイスを作ることから初めて、バックフランジを計算してマウント加工して、最後にレーザー コリメーターで光軸を確認して完成です。接着剤やガムテープで作っている人がいますが、カメラに作った技術者に対して失礼かと思います。今まで星の数ほど制作されたカメラです、奥は深いです。
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