KODAK MEDALIST Ⅰ型 EKTAR 100mm F3.5

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1941年、アメリカのコダック社からでた軍用機、メダリストの1型です。しかしなんといってもこのカメラの一番の魅力は、エクター100mm/F3.5というレンズでしょう。このレンズが使いたいが為に、このメダリストを手にするという人も少なくはありません。コダックのエクターの描写に嵌まってしまうと、沼から這い上がれなくなります。

メダリストの特徴である、大きなダブルヘリコイドで焦点をあわせます。
機能としては、ファインダーは一眼式距離計連動で軍用型二重像合致式、パララックス自動補正、620フィルムの自動巻止めとシャッターのセルフコッキング、そしてプロを対象としているといえる、カメラバック交換型。裏蓋をはずすと、シートフィルム用、フィルムパック用に付け替えが可能と、多彩な機能を搭載したカメラなのです。

メダリストは6×9判カメラとしては比較的小型なのです。が、重量があり(2ポンド15オンス=1.34kg)軍用機ということもあって、『プロ用重戦車』と異名をとったカメラでもあります。でも、国産の6×9判カメラと対して、さほど重量は変わりません。総金属の重厚さが、重く感じられるのかも知れません。
ただネックなのは、フィルムが製造されていないので、120フィルムを巻き替えて使うか、フィルムハウスを改造するか、コレクションとして見て楽しむか、いずれかになるかと思います。
カメラは、写真を撮る道具なので、620フィルム詰め替え機を使わない蛇腹機で造りました。
フィルムをセットして、ノブを回すだけで、120〜620フィルムになります。

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