DVD「西部開拓史 特別編」

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 1962年製作。アメリカ西部開拓時代の1839年から1889年までの50年間の、ある開拓一家三代に亘る歴史を5つのエピソード
 第1話 The Rivers(河、1830年代末)ヘンリー・ハサウェイ監督
 第2話 The Plains(平原、1850年代)ヘンリー・ハサウェイ監督
 第3話 The Civil War(南北戦争、1861年~1865年)ジョン・フォード監督
 第4話 The Railroad(鉄道、1868年)ジョージ・マーシャル監督
 第5話 The Outlaws(無法者、1880年代末)ヘンリー・ハサウェイ監督
で綴ったオムニバス形式の作品。野牛の暴走、激流下り、機関車の転覆など西部劇ならではの面白さを満載、さらには、これまで様々な西部劇映画に出演したスター級の豪華俳優陣が端役に至るまで数多くキャスティングされている、言わば西部劇映画の集大成的作品となっています。
 と、本展示アイテム収録作の解説文を前段に示しましたが、それ以外にも誠に本作を形容する言葉を挙げるのに困らないほどの要素の詰まった作品であり、それらを把握すること自体も容易なことではありません。まあ、個人的に特に興味があるのは「シネラマ」に関すること、デビー・レイノルズの唄うイングランド民謡『グリーンスリーブス』をアレンジした『牧場の我が家』が本編を彩っていること、そして全編を彩るという意味ではアルフレッド・ニューマンの音楽、の3点かな。
 まず、本展示アイテムには『「シネラマ」撮影の歴史』なる映像特典が収録されています。3台のカメラで撮影し、右・中央・左と3方の映写機で同時に35mmフィルム3本を使ってひとつのスクリーンに映写する大型映像「シネラマ」は、もうわが国で実現されることはないでしょう。ただ、本稿に貼り付けた予告編は、上映方式の特徴を誇張した映像表現となっていますので、気分だけでも感じ取れるのでは、と思います。
 次に、本作の主題歌『牧場の我が家』は、メロディ自体はイングランド民謡『グリーンスリーブス』なわけですから、万人に受け入れられやすいという側面がある反面、この映画ならではの完全オリジナル曲を制作してもらいたかったな、という気分でもあります。
 そして、アルフレッド・ニューマンの「本作の音楽はアメリカ映画協会が選ぶ映画音楽ベスト100で25位となっている」(Wikipediaより)そうです。25位までは公表されていて、その一覧表を見ましたが、個人的には「もっと他に選ぶべき作品がいくらでもあるだろう」と思えてしまうランキングで、本作の音楽についても、もちろん名作だとは思いますが、25位の評価は高すぎるのでは?
 最後に、タグで豪華出演俳優などを列記しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vsaLOR8LNwc
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