DVD「アリゲニー高原の暴動」

0

 ジョン・ウェインが『駅馬車』の直後に主演した、アメリカ開拓の時代を舞台としたアクション映画という風情の作品で、本邦劇場未公開、『アリゲニー高原の暴動』という邦題はテレビ放映された際につけられたタイトルで、本展示アイテムにも流用されました。ちなみに、Wikipediaによるとテレビ放映の際の吹替キャストは、
・ジェイニー: クレア・トレヴァー(谷育子)
・ジム・スミス: ジョン・ウェイン(宮部昭夫)
・スワンソン: ジョージ・サンダース(久松保夫)
・カレンダー: ブライアン・ドンレヴィ(成瀬昌彦)
という布陣で、これはこれで観てみたいものです。
 あらすじは、「アメリカ独立戦争を遡ること16年前、カナダ国境でのフランスとの紛争に巻き込まれていたイギリス人のジェームズ(ジョン・ウェイン)は、紛争終了に伴い、スワンソン大尉(ジョージ・サンダース)によって解放される。3か月後に帰郷し、酒場の娘ジェニー(クレア・トレヴァー)との再会も果たしたが、デラウエア族がピット砦を囲んで町を焼き払ったという状況下にあった。ジェームズは義勇軍を集めて現地に向かう途中でインディアンと交戦し、その際彼らが持っていた斧が商社の物だと判明したため、ジェームズらはフィラデルフィアに赴いて総督に直訴してインディアンとの交易を禁じるという通達が出させた。しかし商社のカレンダー(ブライアン・ドンレヴィ)達が、軍と結託して交易を始め…。」というもの。
 何と言っても、ジョン・ウェインにしてみれば西部劇映画の金字塔『駅馬車』直後の作品であり、しかもクレア・トレヴァーと再共演ですから、多少の期待をもって観たのですが、結論から言えば、劇場未公開も致し方ないかな。というか、戦後のジョン・ウェインの人気がある程度定着した時期に製作されたのであれば劇場公開もあったのかもしれませんが、その暇もなかった、という感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=ssQeqlBFWmo
#DVD #アリゲニー高原の暴動 #ウィリアム・A・サイター #クレア・トレヴァー #ジョン・ウェイン #ジョージ・サンダース #ブライアン・ドンレヴィ 

Default
  • File

    オマハルゲ

    2020/05/29

    宮部氏のジョン・ウエインは「荒鷲の翼」しか見てませんが、こんな作品も担当してたんですね。ウルトラセブンのロボット長官役の成瀬氏の吹き替えというのも貴重だと思います。

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/05/31

       omaharuge102さん、コメント有難うございます。仰るとおりです。私もこの展示を通じて初めて知ったことで、今後もこのような発見があると面白いと思います。ちなみに、スワンソン大尉の吹替を担当した久松保夫氏は、映画『サムスンとデリラ』でも同じくジョージ・サンダースの吹替を担当したそうです。

      返信する
    • File

      オマハルゲ

      2020/05/31

      先日登録した「大脱走」では触れませんでしたが、偽造屋役のドナルド・プレザンスの勝田久氏(アトムの御茶の水博士)はそれ以前にもSF・TV番組「アウターリミッツ」でもプレザンスの声を担当してました。
      特に持ち役という感じではないにしろ、意外な作品で同じ声優が担当してるのを発見するのも面白いと思います。

      返信する
    • File

      woodstein

      2020/06/02

       omaharuge102さん、再びのコメント有難うございます。勝田久氏のドナルド・プレザンスの吹替は、『アガサ・クリスティー/サファリ殺人事件』のテレビ放映の際に、また、宮部昭夫氏のジョン・ウェインの吹替は『アリゲニー高原の暴動』の他に『リオ・グランデの砦』『太平洋航空作戦』のテレビ放映の際にそれぞれ収録されたそうです。

      返信する