DVD「オードリー・ヘプバーンの初恋」

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 1952年イギリス製作、本邦初公開は1966年。『ローマの休日』が1953年製作、本邦公開が翌1954年)でしたから、平たく言えば、ヘップバーンの人気を当て込んでの『ローマの休日』以前の作品の掘り起こし公開だったわけです。昨今は、さらに前年(1951年)製作の『素晴らしき遺産』『若妻物語』などヘップバーンが端役で出演していた作品なども掘り起こされていますが、いずれも現在まで日本では劇場未公開です。
 あらすじは「第二次大戦迫るロンドン。独裁政権に対する反政府運動を指導していた父親が殺されたマリアとノラ(オードリー・ヘップバーン)の姉妹は父親の友人の助けを借りてロンドンで生活している。父の死から7年が過ぎてマリアは元恋人で反政府運動の闘士であるルイと再会し、交際を始める。ルイから運動に参加することを勧められたマリアは将軍暗殺用の爆弾運搬に利用される。警察で証言するマリアは命を狙われ、整形して追手をくらますが、新たにノラを共犯者に仕立てようとし、阻止しようとしたマリアは刺され、ノラは激しく動揺する。」というもので、原題の「Secret People」というのは、反政府運動家、レジスタンス活動家という意味なのでしょう。
 作品自体は正直言って大したことはなく、見所はヘップバーンのレオタード姿、そしてバレエを踊るシーンくらいですかね。まあ、ヘップバーンが出演していようがいまいが、面白い作品ならばもっと早い時期に公開されていたはずで、そうならなかった時点でどの程度のものかは想像できるというものでしょう。あと、もう一つの突っ込みどころが邦題で、1966年の日本初公開時には『初恋(ファースト・ラブ)』と副題が付いており、またビデオ、レーザーディスク、DVD発売時には脇役ながらタイトルに『オードリー・ヘプバーンの』という言葉が付けられたわけですが、いずれにしても「初恋」の要素は作品内からはどう観ても感じ取れなかったですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FRquHXGKuDo
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