DVD「ブラザー・サン シスター・ムーン」

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 2011年7月に休刊した雑誌「ぴあ」の名物企画に「ぴあテン&もあテン」というものがありました。「ぴあテン」は映画、音楽、演劇など各ジャンルにおいてその年に発表された作品を、そして「もあテン」は過去全ての作品を対象にした読者投票による人気ランキングで、同企画は70~80年代当時としてはとても珍しく、「ぴあテン&もあテン フェア」と題したイベント等も開催されるなど大きな話題を集めました。
 因みに、以前、モノ日記「41回目の日記」で、映画『明日に向って撃て!』をそもそも観たいと思うきっかけとなったのが70年代後半の「もあテン」の常連だったからということを記しましたが、本展示アイテム収録作も同様であり、かつ作品名を初めて認識したのもこの「もあテン」で、でした。ただ、『明日に向って撃て!』は当時絶大な人気だったポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの主演作ということもあり、映画雑誌等で半ば恒常的に作品情報が伝わっていたのに対し、本展示アイテム収録作『ブラザー・サン シスター・ムーン』についての情報は殆ど入手できずにいました。また、なかなかリバイバル上映や名画座での上映もなかったのですが、1980年の夏頃、八重洲スター座で『ロミオとジュリエット』との併映、すなわちフランコ・ゼフィレッリ監督作品2本立てで上映されることを雑誌「ぴあ」の掲載情報で知り、作品に関する知識ほぼゼロで観に行ったのですが、当時はまだ思考回路が単純だったこともあってか、その作品の内容に素直に感動してしまいました。
 その作品内容とどのように感動したか、またこの作品の人気を支えたドノヴァンの主題歌にまつわる話は別の機会に譲るとして、収録されている吹替についてですが、どうもこの作品のDVD化に合わせて新たに制作された版のようです。Wikipediaによると最初のテレビ放映は1977年12月28日『水曜ロードショー』(日本テレビ系)だったそうですが、今回の版の吹替キャストを見ると、とてもその時代のものではないのが明らかで、その点は残念でした。そして、肝心の吹替の出来ですが、主役の二人(グラハム・フォークナー、ジュディ・ボウカー)についてはそもそも新人みたいな存在でしたから特段の不満はないものの、佐々木敏氏のアレック・ギネスの吹替には少し不満だったかな。なぜ不満かは、映画の内容の核心に触れるので、これも別の機会に触れます。
https://www.youtube.com/watch?v=gFgXxoEepnQ
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