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ニューヨーク東8番街の奇跡
日米ともに劇場公開は1987年末、つまり米国のクリスマス映画、日本のお正月映画であり、その時期に相応しい、いわゆる「ハート・ウォーミングなSFファンタジー作品」、という紹介のされ方をしています。原題は「*batteries not included」、すなわち「(この製品に)電池は含まれていません、電池は別売りです」という意味で映画の中のセリフにも出てくるフレーズですが、個人的には邦題の方が素敵だと思いますね。
絶望的な状況に置かれた登場人物たちが奇跡によって救われるという結末の分かったストーリーの内容や、その過程を彩るジェームズ・ホーナーによる音楽に関しては、別の機会に触れます。特に、この映画のサントラについては述べたいことも多いのでうずうずしていますが、そこは我慢。
私生活でも実際の夫婦であるヒューム・クローニンとジェシカ・タンディが、本アイテム収録作でも夫婦の役を演じているのが話題の一つなのですが、共演は本作が初めてではなく、遡ること2年前製作の映画『コクーン』や翌1988年製作の『コクーン2/遥かなる地球』でもなされていました。と、ここまでは知っていたのですが、それ以外もあるのかと両者のフィルモグラフィを見比べると、『ガープの世界』(1982年)、『別れの時』(1987年テレビ映画)、『永遠のワルツ/白い犬とワルツを』(1993年テレビ映画)、『カミーラ/あなたといた夏』(1994年ジェシカ・タンディの遺作)があり、このうちの前3作が夫婦役、最後の『カミーラ…』も夫婦ではないものの、ヒューム・クローニンはジェシカ・タンディのかつての恋人役というもので、要するに共演全7作のうち6作が夫婦役ということになり、これはある意味「天晴れ!」としか言いようがありません。
最後に吹替ですが、本展示アイテムに収録の版とは別にテレビ放映版も存在し、私も観ましたが、これは本展示アイテムも含む映像ソフト収録版の方に軍配を上げますね。吹替キャストはタグに表示しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=rJmvsb13dA8
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