スパイ・ゲーム〈コレクターズ・エディション〉

0

 『リバー・ランズ・スルー・イット』では監督と出演者の立場だったレッドフォードとブラッド・ピットが本格的に共演する、『リバー・…』の公開当時ブラッド・ピットはレッドフォードの再来のような言われ方もしていましたし、新旧美男共演などというミーハー的な発言もありましたが、御存じの通りこの二人はかなり違った要素を持つ俳優ですから、せいぜい「新旧二大スターの競演」くらいの言い方が適切だったのではないか、と思われました。まあ、それはともかくとして『リバー・…』撮影時のブラッド・ピットはまだ30歳にも満たぬ若輩でしたから、演出を通じてレッドフォードから指導を受けたかたちとなり、それが本作の二人の関係、レッドフォード演ずる伝説のCIA工作官がブラッド・ピット演ずる新人工作官を指導したという設定にリンクする、そんな要素も加味されました。
 ストーリーに関することやハリー・グレッグソン=ウィリアムズの音楽に関しては別に機会に述べるとして吹替に関してですが、Wikipediaによるとこの作品には3種類、すなわちソフト(本展示アイテム)版、フジテレビ版、テレビ東京版の吹替が存在するそうで、レッドフォードの吹替を担当しているのが、それぞれ野沢那智氏、磯部勉氏、そして広川太一郎氏ということです。このうち、フジテレビ版は観ていないので何とも言えませんが、ソフト版とテレビ東京版、つまり野沢氏と広川氏の吹替による本編を観る限り、圧倒的に広川氏の担当版の方がよかったです。もちろん、広川氏に対する贔屓目があるのは否定はしませんが…。テレビ東京版の初回放映は2005年4月7日でしたが、実はその数週間前にとあるラジオ番組に広川氏がゲスト出演した際に、自身の活動の告知として、この吹替を収録したことを語っておられたのを聞くことができ、万全の準備でその放映を録画できたのは、幸運でした。
 あと、本展示アイテムは2枚組で、本編収録以外のディスクには未公開シーンなどの特典映像が収録されていますが、ストーリーに関わる内容も含まれていますので、それらに関しては別の機会に譲ります。
https://www.youtube.com/watch?v=yqhz7p9Mes8
#DVD #ロバート・レッドフォード #スパイ・ゲーム #トニー・スコット #ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ #ブラッド・ピット #シャーロット・ランプリング #野沢那智 #山寺宏一 #吹替 

Default