華麗なるギャツビー

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 F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』の映画化作品はこれまでに5作あるそうで、本アイテム収録作品は3番目に制作された映画。近年ではバズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演のリメイク作が話題となりましたが、こちらはまだ観ていません。
 ということで、作品自体のことや「デイジーのテーマ」など音楽に関しては別の機会に語るとして、本展示アイテムに関してですが、例によって収録されている新録吹替はあまりいい出来ではなく、本アイテム収録作を見る際は結局字幕の方で、でした。というのも、本作を劇場で見る機会には恵まれず、テレビ放映で観たのが初めてで、しかも秀逸な吹替版でした。1983及び1984年にTBSテレビで『SONY PRESENTS 名作洋画ノーカット10週』という番組が放映され、そのタイトルどおり、本編をノーカット放送、吹替はフィックスを基本に選りすぐりの(というよりも吹替ファンが納得するような)キャスティング、そしてCMによる中断は原則1回という、吹替洋画ファンにとっては感涙物の企画でした。要するにソニーが自社のビデオデッキを拡販する企画だったのですが、それによってベータマックスが普及したか、というと、それは御存じのとおりです。
 話を『華麗なるギャツビー』に戻して、この企画の2年目に本作が放映されたのですが吹替キャストは、
・ジェイ・ギャツビー(ロバート・レッドフォード):広川太一郎
・デイジー・ブキャナン(ミア・ファロー):岡本茉利
・トム・ブキャナン(ブルース・ダーン):有川博
・ニック・キャラウェイ(サム・ウォーターストン):堀勝之祐
・ジョーダン(ロイス・チャイルズ):横尾まり
・マートル・ウィルソン(カレン・ブラック):弥永和子
・ジョージ・ウィルソン(スコット・ウィルソン):納谷六朗
・パメラ(パッツィ・ケンジット):鈴木富子
・ウルフシャイム(ハワード・ダ・シルバ):加藤正之
というもので、とても本アイテム収録の吹替など足元にも及ばない豪華なものです。と、なぜこのようなことを申し上げるのか、この企画で放映された作品は全20作に及ぶのですが、この時制作された吹替が現行のDVDやBlu-rayに収録されている事例が他作品において存在するからで、それならば本作においてもそれは可能ではなかったのか、そんなことを思ってしまったのです。
https://www.youtube.com/watch?v=513AXwcenEQ
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