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ラスト・キャッスル
「卓越した指揮能力を謳われながら、重大な作戦ミスを問われた米陸軍のアーウィン中将が軍刑務所へ送られてくる。迎えた刑務所長のウィンター大佐は実戦経験の無い男。過酷な管理体制で囚人たちを圧殺してきた彼のやり方は、アーウィンに対しても例外ではなかった。人間の尊厳を踏みにじるかのようなウィンターの冷徹な仕打ちが加速する。やがてアーウィンの心の堰が切れた時…。一触即発の心理戦から男たちの怒りが逆巻くクライマックスの暴動へ―。」というのが、DVDケース記載の紹介文です。
レッドフォードと監獄もの、というと、出監のシーンで始まった『ホットロック』、身分を秘めて収監して実情を探った『ブルベイカー』などがありましたが、本格的なものは本作が唯一無二となります。まあ、設定からして結末の分かっているストーリーですから、その過程をいかに楽しませるかが作品の評価に直結するわけですが、要は主役のレッドフォードがいかにヒーローとしてカッコよく見せられているかがポイントで、その意味ではレッドフォード扮するアーウィン中将の敵役である刑務所長ウィンター大佐に扮するジェームズ・ガンドルフィーニの憎々しさは圧巻で、見事な引き立て役でした。
ということで、本作はそれほど知名度はありませんが、エンターテイメント性に富んだ佳作で、機会があれば是非観て頂きたい作品です。なお、本アイテムには日本語吹替も収録されており、レッドフォードの吹替は野沢那智氏が担当していますが、無難な仕上がりというところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=THWd2Qtp_mo
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