オペラ座の怪人
原題がThe Phantom of the Opera、直訳すると「オペラの怪人」で、実際に本作が最初に公開されたときの邦題は『オペラの怪人』だったそうですから、わずか一文字を付加しただけだ、としても、本DVDに関しては、その後の『オペラ座の怪人』というタイトルの知名度に乗っかった改題であることは否めないようです。その『オペラ座の怪人』ですが、アンドリュー・ロイド・ウェバーによる舞台ミュージカルがあまりにも有名で、もともとからミュージカルだったと思い込んでいる人も少なくないようで、そのような人に本ディスクを提示して、もともとはホラー映画だった(それも正確ではありませんが)と伝えると、一様に意外な顔をされたものでした。
もともとはガストン・ルルーというフランス人作家による小説だそうで、幾度となく映画化されたのですが、ミュージカルなのは2004年公開版だけで、日本では劇団四季の舞台の著名性が「オペラ座の怪人=ミュージカル」のイメージを定着させたのでしょう。個人的には、ダリオ・アルジェント監督による『オペラ座の怪人』が記憶に残っています、と言っても、本編を観たわけではなく、もっぱらエンニオ・モリコーネによる音楽の方ですが。これに関しては、いずれ紹介できれば、と思っています。
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