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- 1F 化石部門
- Ellipsocephalus hoffi
Ellipsocephalus hoffi
本種は密集になった標本がよく出回っている。
私も最初に手に入れたのはそういう密集標本だった。
しかしそのひとつひとつの個体の状態がイマイチなので、単独の標本(つまりこの標本)を買ってみたが、本種はやはり密集での標本のほうがいいみたいだ。
本種においては、昔から目の有無がずっと気になっていたが、いまだに判然としない。
正面から撮った画像を見れば、たしかに目はありそうだが、それはほんとうに目なのか、それともたんなる痕跡か、そのあたりがはっきりしないのだ。
SSPの図鑑の著者ピート・ローランスなどは、はっきり「ある」といっているし、1988年に出たドイツの化石雑誌の記事にも「(エリプソケファルスの)細長くやや弓なりになった眼はまったく目立たないので、昔の記載者たちは眼のない種類だと勘違いしたほどである」と書かれている。
しかし本種について詳細な記載を行っているミラン・シュナイドルは、瞼翼の存在こそ認めているものの、目の有無については一言も書いていない。
というわけで、ほんとのところはわからないが、私としては「ある」に一票入れておきたい。
全長:30mm
Trilobites
2024/03/17 - 編集済み眼が無い種だと思い調べもしなかったのですが、ktrさんは、俗説など鵜吞みにせず、気に掛けている所は流石ですね。位置的には痕跡があっても可笑しくない形状は持っているのですが、個体が小さいのと鮮明な標本が無いので、調べようが無い感じですね。
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ktr
2024/03/17昔おまけでもらった小さい標本に目蓋みたいなのがついていて、目蓋があるんなら目もあるんじゃないか、と思ったのが最初ですね。
それからはとくに進展もありません。
まあ、そう気にしているわけでもなく、たまに見かける商品説明などに「目がないので有名」とか書いてあると、なんかちょっと引っかかる程度です。
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