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コーワ カロ140 Prominar 50mm F1.4 Zebra
「コルゲンコーワ」、ケロちゃんでおなじみのコーワ、医薬品会社のイメージですが、昔はカメラを作っていたのです。
興和が1959年に発売した「カロ140」です。翌年にカメラのブランドを、コーワに統一したので、コーワ140と名称が変更されます。
コーワ140の凄いのは、レンズシャッター式のカメラとして世界ではじめて大口径の「50mm F1.4」レンズを搭載している点です。レンズシャッター式カメラでは、現在までこれより明るいレンズが装備されたカメラは存在しません。
レンズ構成は、4群7枚のシムラー型の贅沢な作りです。ゾナー・ガウス混合型という変わった構成で、 戦時中にトプコン(東京光学)にて開発された「シムラーf1.5/50mm」にルーツを求める事が出来ます。レンズとしての能力は非常に高く、 凄まじい描画能力と立体感の表現、この時代のレンズによくある発色の渋さも無いシッカリとした発色、全てにおいて国産レンジファインダー機標準レンズ中、最強クラスの力量を誇っていると言っても過言では無いでしょう。