化石芸術 Fossil Art

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2001.12.4~2002.11.10まで、国立科学博物館、福島県立博物館、飯田市美術博物館、岩手県立博物館の4箇所を巡回した企画展です。同じ石でも鉱物系は美しいものが多く芸術的と一般に理解されやすいのですが、化石となるとコレクターなど魅了された人はそう感じても、一般に同感かと問われると自信は無いと思います。ここで展示された化石は古生物そのものの体化石もあるのですが、多くが生痕化石であり、その幾何学的な文様が自然芸術として鑑賞の対象となっています。大型の標本が多く見ごたえもする化石なので、これならば興味の無い一般でも美しいと感じる方が増えたのではと思います。また図録の解説が非常に丁寧に読み応えのある内容で仕上がっており、生痕化石の図鑑としても見る事が出来ます。三葉虫は、這い跡として幾つか関連する化石があるのですが、カンブリア紀パキスタン産、オルドビス紀オーストラリア産、カンブリア紀スペイン産と余り見かけない標本が登場します。

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