ポシェットブックス7 いわき化石ガイド

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福島県いわき市は、ペルム紀から新生代まで幅広い年代の化石を産出します。いわき市の化石だけで、この冊子の様な図鑑が作れるほどの化石の宝庫です。中でも1968年(昭和43年)に発見された中生代のフタバスズキリュウことFutabasaurus suzukii(Sato, Hasegawa & Manabe, 2006)が余りに有名です。三葉虫に限ってみても同じ東北の北上山地とは少し離れていますが、同時代のペルム紀の三葉虫を産出します。この冊子によれば1956年(昭和31年)に発見されたのが最初の様で、後に改名されたEndops yanagisawai(Endo & Matsumoto,1962)となります。Nipponaspisと2種類がこの地で産出し、世界的に貴重な最期の三葉虫の一つとして知られます。

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