Selenopeltis buchi buchi

0

1968年にプラハで開催されたIGC「第23回万国地質学会議」を記念した切手です。因みに日本でも1992年(29回)に開催され、記念切手も発売されています。Selenopeltis buchiといえば、三葉虫コレクターであってもモロッコで産出する大型のSelenopeltisを指すと思われている方が多いと思いますが、実際に命名されているのはチェコから産出した標本です。実際に現物を目にすることが困難な種類の一つですが、三葉虫研究に貢献したチェコスロバキア(当時)の代表的な化石の一つとして、チェコスロバキア(当時)の三葉虫代表として図案化されています。右上には、激しく褶曲した地層と思われる図案と併記されております。

30h,Amonit Hypophylloceras Bizonatum (Fritsch)
60h,Miocenní žába Paleobatrachus grandipes (Giebel)
80h,Řez Geodou Achátu
1kcs,Miocenní mlž Chlamys gigas (Schlotheim)

Default
  • File

    Trilobites

    2020/06/12


    ORM
    モロッコのあの整った派手な標本に見慣れると、元々の標本の由来がチェコやドイツにある事を忘れてしまいそうになりますね。 それにしても、この切手が面白いのは、S.buchiは良いとして、その隣に褶曲した地層という、この分野に興味のない人がみれば、なんの画像だろう?となりそうな、地味な対象をモチーフにしている事ですね。派手でもコンセプトのないアフリカの一部国家の切手とは好対照ですね。(10月25日)

    > ORMさん  チェコ産のS.buchiなど図鑑以外で実物を見たこともないですからね。地質学というのは本来、地味な学問ですが、化石はその中で華のある数少ない分野ですね。やはり図案の選定も古くから、その土地で研究されている分野だったりすると一つ一つの内容にも意味があります。資金源として闇雲に多産する国との違いがはっきり分かりますよね。(10月25日)

    返信する