Meteoraspis dis

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尾部がコンセントのような形状の三葉虫、メテオラスピス・ディス (Meteoraspis dis) です。

一見、尾部以外はそれほど派手でもなく、地味な三葉虫に見えるかもしれませんが、閉鎖有名産地ウィークス (Weeks) 累層の希少種の中でも、一際産出量が少ない種であります。オレノイデス・スカベルンディ (Olenoides skabelundi) やデイラケファルス・アステル (Deiracephalus aster) のような博物館級の幻種を除けば、メニスコプシア・ビーベイ (Meniscopsia beebei) などに並んで、ウィークス最希少種と言えるのではないかと思います。

メテオラスピス・ディスという学名も、どこか格好よいです (2分岐した-dis 流星の盾-Meteoraspisという意味?) 。希少種という情報にも引っ張られているのかもですが、特徴的な尾部や洒落た名前も手伝い、私には特別な種に見えます。

この標本は、色々な人の手に渡った形跡があるのですが、とりあえずは、私のところに落ち着いております。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2020年08月12日 21:46
    Gallelyふぉっしるの標本が売りに出された時に、これは安いなと思い、一瞬で売りれたので流石であります。また一つORMさんを代表するコレクションが増えましたね。これは海外に流出しなくて良かったと思える標本です。本標本はWeb上にはEDCOPE時代の記録も残っていますが、Weeksの最難関種の一つで本当に数が少なく、検索にかかる個体も数体だけですので、この標本は最も有名な個体の一つなのではと思います。
    2. orm 2020年08月12日 22:48
    >>魅惑の三葉虫さん
    おっしゃるように、この種にしては随分お値打ちだなと思い、即断しました。Edcopeでの元値が更に安かったので、あの値だったのだと思いますが、その2倍くらいでもこの種にしては高くないかなとは思います。欲しい物リストの1つが入手できて満足です。Meteoraspisについて、しばしば画像検索に良く引っかかる、正にこの標本の画像を参照にしていたので、まさかその標本が私のところにくる事になるとは思いませんでした。

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    ktr

    2023/03/14 - 編集済み

    尾板ひとつでこうも印象が変るかという見本のような三葉虫ですね。
    しかし、尾板を除いても、どことなく稀少種風(?)を吹かせているようなところは確かにあります。
    お持ちのウィークス、すごい標本揃いで、ここまできたらぜひ Coosella も手に入れてほしいですね。

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    • ありがとうございます。
      Norwoodiaのような頭部含めて特徴的な種を除けば、weeksの種は、尾部を隠して母岩の色を黒色にすれぱ、その他大勢に埋もれていた可能性がありますね。
      Coosellaは未だに欲しくて、特に尾部が幅広い方のタイプ?が好みで探しているのですが無いですね。完全にコレクターの放出待ちです。

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