- trilobite.person Museum
- 8F 共産 (共存) 化石プレート
- Prionocheilus sp.
Prionocheilus sp.
何とも面白い、この三葉虫とヒトデの組み合わせは、三葉虫プリオノケイルスの一種 (Prionocheilus sp.) と、ヒトデはおそらくペトラステルの一種 (Petoraster sp.) の共演標本です。
同国オルドビス紀産の大半に言えることですが、風化が進んでいることが多く、本種もぼけっとした荒い標本をよく見かけます。この標本も風化が進んでいるものの、頭部の様子など、比較的細かく観察することができ、本種としては良質な方です。この標本では確認できませんが、体全体に細かな顆粒がある事もプリオノケイルスの特徴のようです。
ほか、本標本は黒い色合いが強いですが、産出場所によって、褐色、黄色などの色のバリエーションも多い印象です。
同国オルドビス紀産としては、クモヒトデ (綱)と三葉虫 (特にSelenopeltisなど) という組み合わせは、よく見かけますが、ヒトデ (綱) と三葉虫というタッグは案外珍しい気がします。
三葉虫が暮らした当時の海底環境の一端がわかるだけでなく、飾っても楽しく、私のお気に入りの標本の一つです。
trilobite.person (orm)
2023/03/061. 魅惑の三葉虫 2021年02月01日 19:41
同じく共産化石好きとしては、この標本も心が揺らぎました。共産化石は、コレクターの立場で見た時に構図(配置)が重要な要素を占めていて、偶然の産物にセンスを求めてしまいますよね。その点、この標本は張り合わせでは起きない配置であり、満足いく構図だと感じます。私もMuuseoの新しいコレクションルームに「共産化石」を準備している段階なので、この分野は今後力を入れていこうかなと考えていました。
2. smjpr672 orm 2021年02月01日 23:04
>>魅惑の三葉虫さん
張り合わせやフェイクは、特に複数体標本だと、どんなに上手く作っていても、ああこれは張り合わせだなとわかってしまいますよね。何故感覚的にそれがわかるのかわかりませんが、不自然な配置だなと感じてしまいます。
共産化石は、当時の三葉虫の生息環境が知れて面白いというのがあると思います。加えて、私の場合、他の種が同居する事で、三葉虫のより生き物らしい側面を感じるといいますか、2体以上居る事で標本に動きが出るとでも言いますか、上手く言えないですがそれが堪らなく好きですね。
魅惑の三葉虫さんの、Muuseoの共産化石コーナー楽しみに待っています !!