みんなのコレクションが集まるミュージアム

1

File
  • File
  • File
  • File
  • File
  • File
  • File
  • File
  • PLAY

Spinamacropyge daliens

こちらは、スピナマクロピゲ・ダリエンス (Spinamacropyge daliens) 。
中国でも南に位置し、ベトナムとも接している、広西チワン自治区のサンドゥ累層 (Sandu formation) 産の種であります。サンドゥ累層はカンブリア紀でも、オルドビス紀にほど近い時代の産地であり、カンブリア〜オルドビスの生物の変遷がよく分かります。最近研究もホットになりつつある時代であります。

本種はそんなサンドゥの、それなりの希少種。半円状の頭部、長い頬棘、美しく流れるような胸棘と、なんとも美麗な種であります。サンドゥ産は妙な形状の種が多いのですが、そんな三葉虫群の中にあって、この種は正統派な見た目です。ぼんやりとした、境界不明瞭な保存状態の標本が多いのですが、この標本は細部に至るまで奇跡的な保存状態で残っています。

スピナマクロピゲ (Spinamacropyge) の名が示すように、棘を持つ (spina) 大きな (macro) 尾部 (pyge)が特徴的で、特に尾部の形は団扇のようで、面白い見た目だと感じます。

正直、パッと見はレドリキア類に見えます。しかしどうやら、他のサンドゥの多くの種同様、アサフス目 (Asaphida) のようなのです。超科で言えばAsaphoidea。アサフス目は、そもそもが、かなり範囲の広い分類群であります。サンドゥと同時代のフーロンギアン (Furongian) の産地である、カナダのマクケイ産 (Mckay) の種々の三葉虫も、殆どがアサフス目ですが、見た目は凡そアサフスらしくありません。アサフス目とはそういうものなんだろうなぐらいの気持ちで考えております。

  • File
    2020/7/2

    trilobite.person

    1. 魅惑の三葉虫 2020年03月01日 20:43
    ebayのリンクからカナダのH氏のページを知って、この標本が気になり翌週の予算で購入しようとしていたらSOLDとなってましたので、ORMさんとは狙いが一緒でしたね。欲しい標本は決断力が重要だと思います。私もH氏経由でMcKay GroupやSanduの標本は多く購入していますので、同氏は日本への発送が多いかもしれませんね。この種は、胸節も14位ありますし、どう見てもレドリキアですよね。尾板が比較的大きいので、これがアサフスの決め手かもしれませんが。分岐の境目位にあるカンブリア紀の三葉虫ならではの分類の難しさがあります。

    2. orm 2020年03月01日 22:40
    >>魅惑の三葉虫さん
    これはすいませんでした。三葉虫のイロハは魅惑の三葉虫さんから学んだ部分が多く、相当な影響を受けておりますので、どうしても好みが被ってしまうのかもしれません。
    この標本の横に並んでいたカリマクロピゲも、相当良い標本で、欲しかったものの、しかし既にsold outでした。実は購入されたのが、『アサフスの棚からぼたもち』のトリロビアンさんだと分かり、皆考える事は同じだなと思いました。
    やはりどっから見てもレドリキアですよね。記載者がアサフス目と考えるに至った理由が何処かにあるかなと探したのですが、良い文献が見つかりませんでした。カンブリアーオルドビスの境の重要産地だと思いますし、Sanduの文献が増えれば良いなと思います。

    3. トリロビアン 2020年03月02日 10:14
    5 これは大変稀少で良質な標本ですね☆
    みなさん仰るように私もどう見てもRedlichiidaにしか見えないです。眼が三日月形ではなく半円形だからなのか?尾板が大きめ+丸いからなのか?など色々と考えさせられます。
    ところで"うちわ型の尾板"とは面白い表現をされますね!たしかにただの単純な半円ではなく、少しくびれた円ですね。

    あとCallimacropygeの件はすみません(^^;
    一目惚れしちゃってついつい購入してしまいました。中国産の三葉虫は私も同じくH氏に頼りきってるところがあります。H氏が出品しなくなったら・・・ヤバいっですね(笑)

    4. orm 2020年03月02日 18:35
    >>トリロビアンさん
    そうですよね〜。
    レドリキア目じゃなければ何なのだというような見た目だけであります。おっしゃるように、眼と尾板はアサフスっぽい…のか…??という感じで、この辺りがポイントになり得るのかもしれません。

    うちわに関しては、この尾部をバタバタうちわを扇ぐが如く動かせば、良い推進力が得られそうだなぁと、楽しく妄想しておりました。

    あの、カリマクロピゲは羨ましいですね〜。一目惚れするのも良く分かります。あれは地味に見えて、面白い特徴を持つ種だと思うので、気に入った標本があれば是非また手に入れたいですね。

    ミネラルショー以外だと、我々の購入元はせいぜい15〜20業者程度でしょうから、その内何処かが供給を中止すると、途端に収集生活が途絶えますよね。結構この業界のコレクション生活は薄氷の上ですよね、実は 笑

    返信する