Tricrepicephalus texanus

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トリクレピケファルス・テキサヌス (Tricrepicephalus texanus) 。
有名産地ウィークス (Weeks) 累層産の三葉虫で、この地を代表する有名種であります。

一見ケイルルスの仲間のようにも見えますが、旧分類ではプティコパリア目 (Ptychopariida) に属しております。それらの仲間はエルラシア・キンギ (Elrathia kingi) をはじめとして、一般的にはシンプルで、ゴテゴテした装飾がない種が多いのですが、この種は力強い尾棘がある事が特徴的です。実際、この尾部の棘がなければ、他種に埋もれて今ほど有名な種になっていたとは思えません。尾棘に加えて、比較的目立つ頬棘の絶妙な組み合わせが、本種を唯一無二の存在にしています。シンプルながら、とてもバランスが良く美しい種だと思います。

もしも、誰か初めて三葉虫を見る人に対して、『三葉虫というのはこんな感じ』という見本を見せたい場合には、私ならこの種をチョイスするかもしれません。ウィークスというよりは、三葉虫全体を代表する種の一つと言っても、過言ではないと感じます。

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  • 1. 魅惑の三葉虫 2020年04月11日 22:10
    Weeksの中で中心的な存在であることは間違いないので、本種を収集完了してWeeksを満足してしまわないか心配です。私の場合が本種を収集完了して満足してしまってましたので。(実際は残りは高額過ぎて手がでないだけですが)赤母岩に少し未練がありそうですが、黄母岩でも本種の魅力的なフォルムに影響はありません。全三葉虫のなかでもトップ10に入るくらい完成されたフォルムの種類だと思っています。

    2. orm 2020年04月11日 23:01
    >>魅惑の三葉虫さん
    私はそれぞれの産地で、この種だけはという目標があって、例えばSpenceはZ.grabaui、MarjumはO.superbusという風に。そしてWeeksは本種か、M.disが目標だったので、確かにかなりの程度満足してしまった部分があります。ただWeeksは網羅をする魅力があるので、可能な範囲内で蒐集続行するつもりではあります。
    ケースからNorwoodiaを取り出した時、ああやっぱり赤色の母岩いいなあと感じましたが、黄色でも十分満足です。流石に赤色母岩の本種も揃えるなんて余裕はないですしね 笑

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