漣プリマウスロック(鶏の品種)@明治の畜産学掛図

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二十世紀初頭の畜産学掛図に載っている、卵肉兼用種のニワトリ。濃い灰色と白色との細かい縞模様がさざなみのように見えることから「漣」と冠されたそうだが、今日では「横斑」と呼ぶのが普通らしい。
明治末の養鶏の本
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/841764/66
によれば、明治初年にアメリカマサーセッツ州で作出された品種で、同じような縞模様のある同国で最も古い品種ドミニックにあるいは淡黄色のバフコーチン、あるいは黒色ジャヴァを掛け合わせて作ったといわれているそう。プリマス(Plymouth)はイギリスからの最初の入植者が母国の出港地に因んで名付けた原産地の都市名で、レッグホーン同様綴り通りに読んでしまったため「プリマウス」となっているようだ。丈夫なニワトリだからそれに「ロック(岩)」とつけた、という説がこの本では紹介されているが、現地に伝わる入植者が初上陸の際に踏みつけた(とされる)岩「プリマスロック」と何らかの関連があるのかどうかはわからない。
十九世紀末期に輸入されて以来、我が国でも採卵用、食肉用にそれぞれ改良が重ねられて各地で繁殖していたが、現在では品種改良のために用いられる方が主らしい。
なお出典資料については、当研Q所「架蔵資料目録」ブログにて紹介している。
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/460136977.html

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