間違い探し!? の名古屋港@大正後期〜昭和初期ごろの名古屋名所風景絵葉書

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最近ヨーロッパの某紙モノ屋さんから調達した、多分1920年代ごろの風景絵葉書2枚。当時の名古屋港の景色だが、ぱっと見まるっきり同じように見えるけれども、よぉく視てみると細かいところが色々と違うのに気づく。それをつぶさに眺めてみたくて、ついつい両方とも手を出してしまった次第。

どちらも絵葉書セットの標題は「名古屋名所」。 右下に「A」と打ってあるセピア色の方は「中京海運の大玄関、名古屋港 THE PORT OF NAGOYA THE CENTRE OF THE SEA TRADE, NAGOYA」、モノクロームの方は「巨船織るが如き名古屋港 THE PORT OF NAGOYA, WHERE ALL THE LARGE SHIPS ARE GOING TO AND FRO, NAGOYA」と説明書きがある。

表書き側をみると、版元は別々のようだが、どちらも日本製であることがわかる。通信欄がおよそ半分になっているので大正7年(1918年)よりも後、「郵便はがき」ではなく「郵便はかき」となっていることから昭和8年(1933年)よりも前だろう、と推定できる。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000290979
(とはいえ、この通説の典拠をちゃんと調べたことはないので、イマイチ心許ない……。)旧蔵者か紙モノ屋の方か、「1924」と鉛筆で書き込んでおられるが、その根拠は不明。

それはさておき、あまりにも似た構図なので一瞬「……Photoshopか?」と思ってしまったほどだが(そんなワケはない)、実際わざわざネガ修正を施したりしたのではなくて、両方とも同じ日の、さほど違いのない時刻にほぼ同じ位置から撮られた二枚とおもわれる。つまり、撮影者は同一人物に違いない。

大きな船はどれも碇泊中らしく位置が同じだが、片方は煙を吐いたりしている。艀らしき小舟数艘は走り回っているようだ。「A」の方は下船客らしき一団がぞろぞろとこちらへ向かって歩いていて、柵のこちら側にも二人連れが二組いるのがみえる(手前の一組は三人連れかも)。桟橋の奥側に三人の人影があるが、もう一枚の方の桟橋にいる三人と同じ人物かどうかはわからない。人が少ない方は、手前に荷台つきの三輪車のような車が二台停まっている。たなびく煙や旗の様子からして海風が吹いているようだが、煙のない写真の方がやや波だっているか。セピア色の方が陽射しがあるらしく、倉庫の壁に映っている影がはっきりしている。

……などと、細かくみていくとキリがないのだが、いったいいくつ「間違い」があるのか、ご用とお急ぎのない方は探求してみていただきたいww

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