單冠褐色レッグホーン(鶏の品種)@明治の畜産学掛図

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二十世紀初頭の畜産学掛図に載っている、採卵種の茶色いニワトリ。
明治末の養鶏の本
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/841764/54
によればレッグホーン種の中でも最も古い品種で、十九世紀半ばにイタリアトスカーナのリヴォルノ港(その英名レガーン(Leghorn)の綴りのローマ字読みが品種名の元となった)からアメリカに輸出されたものの改良種という。採卵種として単冠白色種とともに、当時から日本各地で広く繁殖されていたのだそう。
この本には、レッグホーン種は丈夫で多産の上に「面白い位」成熟が速く、生後四箇月くらいから早くも卵を産み始める(ただし、身体の成長はそれほど速いわけではないらしい)そうで、これが今日における日本の採卵種の大半を占めるに至る大きな理由になっているのだろう。羽ばたきが強くよく食べよく動くので、広い庭で放し飼いにするに向いている、という主旨のことが書いてある。
なお出典資料については、当研Q所「架蔵資料目録」ブログにて紹介している。
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/460136977.html

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