金色ハンバーグ(鶏の品種)@明治の畜産学掛図

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二十世紀初頭の畜産学掛図に載っている、金茶色に黒いぶち模様のある採卵種のニワトリ。
明治末の養鶏の本
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/841764/59
によれば元は北ドイツの産で、イギリスへの積み出し港だったハンブルクからその名がついたという説もあるのだが、斑紋(ぶち模様)種と斑条(短い縞の連続模様)種とあるうち前者はオランダ原産でイギリスにもたらされたもの、後者は元々イギリスの原産、としている文献もある由。この図は斑紋の方と思われる(この図の一番下の解説でも、原産地は「英國」となっている)。トサカは薔薇冠で、後ろ側がとがっている。
ハンブルク種のよいところは羽毛が美しく、卵をたくさん産む割に餌はそれほど食べず、レッグホーン種の半分程度でも十分、というところらしい。それに加え、採卵種としては最も肉がおいしい、とも書いてある(レッグホーンなどは骨と皮ばかりで、およそ食べるところはないらしい)。
なお出典資料については、当研Q所「架蔵資料目録」ブログにて紹介している。
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/460136977.html

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