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Ogygiocarella debuchii
最初に発見された三葉虫で、当時はカレイと間違えられたという。
全三葉虫のうちでももっとも有名なもののひとつなので、私もいくつか買い求めたが、けっきょく手元にはこれしか残らなかった。
サイズは97mm で、保存状態はまずまずだが、本種においては、標本自体の古さがある種の魅力になっている。
これに昔の書体で書かれた古びた手書きの標本カードがついていたら最高なのだが。
産地情報はいちおう下に記したが、ウェールズの地名は読みがむつかしくてなかなか覚えられない。
(補足)
Ogygiocarella には debuchii と angustissima の二種類ある。
尾板の畝が12止まりだったら debuchii、13から16あったら angustissima で、後者のほうが新しい地層から出るらしい(R. Kennedy説)。
Trilobites
2023/04/05 - 編集済み自分の中の三葉虫の概念を捨て、もう一度この標本を見るとカレイに見えてきます。どの段階で、魚とは違うなとなったのか、その切欠の標本を見てみたいですね。
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ktr
2023/04/06ルイド博士がその後考えを改めたのかどうか、といった後日譚はあまり語られませんね。
初期の三葉虫の研究史は誤謬の連続ですが、広く人間の想像力の問題として捉えれば興味は尽きません。
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trilobite.person (orm)
2023/04/08 - 編集済み以前ブログにこの標本をアップされていた時にも思いましたが、こんな大きなOgygiocarellaの標本がよく手に入りましたね。探しても大抵は小さかったり、境界不明瞭でぼんやりした標本だったりで、良い本種の標本は少ない気がします。
ウェールズの地名は特に子音が二つ並ぶのがややこしくて、私も中々覚えられないですね。
ktr
2023/04/08こういう一般種がなかなか手に入らない状況というのも困りますね。
これはケネディさんのところで出ていたもので、私のもっている唯一の(!)英国種です。
5年がかりで集めてきて、たったの一種ですから、なんとも面目ない次第です。
ウェールズ語は英語とはまったく違いますね。
日本でいえばアイヌ語みたいな感じでしょうか。
三葉虫愛好家としては、せめて地名くらいは読めるようになりたいので、目下勉強中です。
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